ポイントを指す女性

 

 

あや子

こんにちは、あや子です。

 

お葬式の費用のことや生前契約のことなどを調べていて、気になるのが「互助会」と「会員制」の違いです。

 

どう違うのか、ということも気になりますが、自分にとってどちらのほうがメリットが多いのか、ということは、もっと気になりますよね。

 

「こっちがいいよ」とズバッと言ってもらえれば楽なのですが、そこは人それぞれ。

 

ただ、それを調べるために、一つひとつ葬儀会社のパンフレットやホームページを比較していくのも、めんどうな作業ですよね。

 

そこで今回は、互助会と会員制度の違いを、大まかにまとめてみました。

 

あらかじめ特徴などを知っておくと、実際に葬儀社を選ぶときに失敗が少なくてすみます。

 

三輪あや子

葬儀の互助会って、どういうもの?

 

葬儀シーンにおける「互助会」は、冠婚葬祭会社が運営しています。

 

前もってお葬式プランを決めて、その費用を100回とか200回に分けて、少しずつ積み立てていく制度です。

 

クロエ

一括で支払ってしまう人もいるけど

 

互助会の支払い回数の例

【60万円のお葬式プランを契約した場合】

  • 毎月5,000円×120回払い
  • 毎月3,000円×200回払い

 

あや子

前払い月掛方式ってことですね。

 

プランは、松竹梅のように、いくつかのパターンが用意されているので、その内容や価格を見て、気に入ったものを選べます。

 

ここで、特に気にして欲しいのが、プランの内容です。

 

「内容」というのは、そのプランに何がふくまれているか、ということで、とても重要です。

 

例えば、「棺(ひつぎ)」「骨つぼ」「霊柩車」など、必要なものがどれだけプラン内に入っているか、ってことですね。

 

あや子

この中身を、しっかりと確認しておく必要があります

 

実際にお葬式をしたときの支払金額は?

 

互助会会員がお葬式をするときは、生前に契約した葬儀プランでお葬式を行います。

 

このプラン料金については、積立方式ですでに支払い済みです。

 

ただ、お葬式のときに、プランにふくまれていないサービスを追加した場合は、その追加料金が発生します。

 

遺族は、この追加料金分を葬儀社に支払えばいい、ということです。

 

あや子ん?

追加サービス分だけなので、遺族の負担はかなり減ります。

 

よくある誤解が、「互助会に入っているから積立金だけでお葬式ができる」という思い込みから、「追加料金があるなんて知らなかった」と面食らうことです。

 

あや子ん?

契約した当人は説明を聞いて理解していることですが、残された遺族にまで話が通ってなかった例ですね

 

例えば、葬儀プランに式場はふくまれていません。

 

自宅以外で葬儀を行った場合、少なくとも式場代は追加料金として支払うことになります。

 

葬儀プランは、式場内に設置する祭壇プランのことです。

 

(両親が)契約したプラン内容には、一度しっかりと目を通しておきましょう。

 

互助会のメリット・デメリットについては、こちら記事にまとめています。

 

葬儀の互助会【特徴】
  • 完納してしまえば、利用するまで権利は失効しない
  • 同居家族・親族であれば、だれでも利用できる
  • 葬儀費用が一般価格より3~5割安くなる
  • 会員割引でオプションが割安に利用できる
  • 上位プランには差額を払えば変更できる
  • 下位プランには変更できるが、差額の返金はない
  • 全国の冠婚葬祭互助会で利用が可能
  • アフターサービスも充実している

地域の葬儀社の会員制度とは

考える女性

 

こちらは、地元に根ざした葬儀社が設けている独自の会員制度です。

 

自社の葬儀会館を持っている中~大規模葬儀社には、ほぼ「会員制」があり、広告などでも募集していると思います。

 

あや子

家族経営の小さな葬儀社には、会員制を設けているところは少ないです

 

特徴としては、初回に1万円ほどの入会金を支払えば、その後の年会費は無料というところが多いです。

 

葬儀会社によっては、互助会のように前もって葬儀プランを契約し、前払い月掛け方式を採用しているところもあります。

 

どちらを選ぶかは、それぞれの事情や状況にあわせて決めるといいでしょう。

 

葬儀社の会員制【特徴】
  • 入会金のみで会員になれる
  • 同居家族など、本人以外の葬儀にも利用可能
  • 一入会につき一回の葬儀に適用
  • 葬儀費用が通常よりも10~30%割安となる
  • アフターサービスにも会員特典がある

 

最近は互助会から乗り換えると、互助会側に支払う解約金を肩代わりして、負担してくれるところもあります。

 

あや子

この先、互助会を利用する可能性があるなら、有効期限などはないので、そのまま持っておくか、だれかに譲渡することもできます

どんなデメリットがある?

 

会員制のデメリットとしては、地域の葬儀社ごとの会員制度なので、他社では利用できないことです。

 

全日本葬祭業協同組合連合会 (全葬連)に加盟している葬儀屋さんであれば、一応、加盟店間で利用できる場合もありますが、同等のサービスは保証されません。

 

要するに将来、引っ越す可能性や高齢者施設に入居する場合のことも考えて、入会する必要がありそうです。

 

あや子

また、入会金の返金などはありません。

葬儀社の「互助会」と「会員制」の違いを比較してみると?

大小の葬儀社と虫眼鏡

 

ここでは、互助会系と会員制のそれぞれの特徴を比較して、その違いをチェックしてみましょう。

 

まずは制度の違いを見比べてみます。

 

冠婚葬祭互助会

会員制

・葬儀プランを生前契約

・プラン費用の積み立て

・会員割引特典あり

・全国の互助会で同等のサービスが可能

・入会金のみ

・葬儀で会員割引あり

・基本的に入会葬儀社のみで有効

 

あや子

ついでに、それぞれの葬儀社の特徴も見ておきますね。

葬儀社の特徴を比較

 

次に、互助会系と会員制を設けている葬儀社の特徴を、比較してみました。

 

あや子

こんな感じです

 

【葬儀社の特徴を比較】

互助会の葬儀社

会員制の葬儀社

  • 規模の大きな冠婚葬祭会社 
  • 広域エリアで事業展開 
  • 全国の互助会で利用できる 
  • 駅近で立地条件がよい (徒歩で近い)
  • 設備はホテル仕様 
  • 葬儀費用は全体的にやや高め 
  • 密葬・家族葬~社葬まで 
  • 葬儀会館を持つ中小規模の葬儀会社 
  • 地域に根ざした葬儀屋さん 
  • 単独の会員制度 
  • 車で行きやすい立地が多い 
  • 設備はシンプル 
  • 葬儀費用はやや安い 
  • 規模の小さな葬儀に向く 
  • ベルコ 、セレマ、プラザヨコスカ、平安祭典、あいプランなど、主に冠婚葬祭会社 
  • 自社ホールを持つ地域の葬儀社 
  • 大阪祭典、公益社などの大葬儀社 

 

ちなみに、自社会館を持っていない葬儀屋さんは、会員制度などはほぼありません。

まとめ

 

ブログを書くあや子

 

互助会と会員制度の大きな違いは、一言でいうと、葬儀費用を前払いしているか、していないか、ということのようです。

 

【冠婚葬祭会社の互助会】

  • 積立金あり
  • 入会者本人の家族も利用可能
  • 会員割引・特典あり
  • 葬儀・婚礼に利用できる
  • 完納前でも利用可能
  • 移転先の他社互助会でも利用できる

 

【葬儀社の会員制度】

  • 入会金のみ(積立金なし)
  • 入会者本人の家族も利用可能
  • 会員割引・特典あり
  • 入会した葬儀社でのみ有効

 

こうしてみると、互助会制度の一部分を抜き出してつくったのが、地域の葬儀社が設けた会員制度のようですね。

 

形は違っても、どちらも生前契約になります。

 

選ぶ際には、将来、転居する可能性などもふくめて、じっくりと比較検討してみてくださいね。

 

三輪あや子