互助会って時代遅れなの・・・?

悩む夫婦

 

 

あや子

こんにちは、三輪あや子です。

終活を行うことが珍しくなくなった昨今、葬儀社との生前契約を前向きに考える人が増えてきました。

 

その中で、最初につまずくのが、
互助会がいいのか、葬儀社が各自で設けている会員制を選んだほうがいいのか、ということです。

 

どちらにメリットがあるのかなど、にわかに判断できる人など、いないと思います。

 

ましてや、おばあちゃん、おじいちゃんの時代から存在している互助会については、
「すでに時代遅れな制度」という意見もあれば、「昔からあるから信頼できる」という意見もあり、ますますわからなくなります。

 

あや子ん?

人によって、言うこと違うしね

確かに、互助会は古くからある制度です。

 

時代遅れかどうかはさておき、なぜこういうシステムが生まれたのでしょうか。

 

少し気分をかえて、その背景を知っておくのもいいかなと思い、調べてみました。

 

あや子

悩む頭のコーヒーブレイクです

 

クロエ

逃避、とも言うけどね

ついでに、初期の頃の互助会と、今の互助会の違いもチェックしてみたいと思います。

 

クロエ

そっち、メインじゃないの!?

あや子

短くまとめたので、ごいっしょにどうぞ

互助会ができたのは戦後!? その背景とは?

 

互助会が誕生したのは、戦後ということで、それほど古い制度でもないようです。

 

また、それまでは棺屋さん、輿屋さんというように、バラバラだった葬具屋さんを一つにまとめたような葬儀社が生まれたのも、大正~昭和初期の頃です。

 

あや子

このあたりで、社会の変化と伝統との折り合いが悪くなり、結局、伝統が負けて形を変えることとなります

村八分になっても、お葬式は助け合い?

 

昔は、一定の年齢になれば年頃の男女は、周囲の世話で結婚するものだったし、家格にあった結婚式を家で行い、門出を祝っていました。

 

家族の誰かが亡くなれば、ご近所中(隣組)が助け合って役割分担をし、きちんとそれなりのお葬式を行っていました。

 

このお葬式だけは、たとえ村八分にされた家(人)であっても、ハブられて放置されることはなかったんですね。

 

クロエ

前から思ってたんだけど・・・
はちぶ・・・残りの二分ってナニ?

あや子

村八分の残り二分っていうのは、
お葬式と火事の消火活動のことよ

クロエ

ふ~ん、それだけは助けてもらえたんだぁ

あや子ん?

ま、疫病と延焼を防ぐためには、
放置できないってのが理由なんだけどね

焼け野原で伝統も風前の灯火!?

 

ところが、日本は第二次世界大戦で敗戦国となりました。

 

日本は壊滅的なダメージを負い、京都を除いて、主要都市のほとんどが焼け野原となってしまいました。

 

空襲の被害をまぬがれた農村地域と違って、都市部の神社仏閣、建築物、住民、その土地で営まれてきた暮らしそのものが焼き払われた結果、これまで脈々と受け継がれてきた伝統までが存亡の危機に瀕しました。

 

そこから、やがて訪れる高度成長期に突入するまで、誰もが生きていくことに必死で、日本はとても貧しい時代を経験することになります。

 

家族が亡くなってお葬式をしたくても、燃料不足で霊柩車も使えず、これまでのように葬列を組むこともなく、単に棺に入れて火葬場へ運ぶのみ、という状態がしばらく続きます。

 

あや子ん?

でも、これって、いわゆる直葬なのよね

クロエ

それまで、立派なお葬式をするのが普通だったんだから、
その時代の感覚では、異常事態なんだよ

あや子ん?

まあ、そうよね。
しかも、選択の余地なし、だもんね

焼け野原から互助会誕生!

 

そんな中、結婚式やお葬式という伝統文化を絶やしてはいけないという考えが生まれます。

 

そこで、戦前にあった隣組(となりぐみ)組織や相互扶助組織の助け合い活動を復活させたものが、「冠婚葬祭互助会」です。

 

あや子

昭和23年のことです

クロエ

終戦の3年後かぁ

物資も乏しい時代、かつかつの生活であろうと、自分たちの娘や息子の人生の門出(かどで)は華やかに祝ってやりたいと思うのは、親心。

 

そして、大事な家族の死出の旅路は、何をおいてでもきちんと見送りたいと、誰しも考えます。

 

クロエ

どうするん?

あや子

そこで、互助会の誕生よ

そんな「もしも」の時に、急に大金を用立てることは難しくても、わずかな金額なら、なんとかなります。

 

そこで、家計に響かない程度の金額を毎月積み立てていくことで、将来の婚礼やお葬式に備えましょう、というシステムが生まれたわけです。

 

それが、冠婚葬祭互助会です。

 

あや子

そのころの掛金は月50円だったそうよ

クロエ

コーヒー1杯が20円だったんだよね

あや子

あと、銭湯代が10円で、
たばこのピース1箱が30円の時代の話ね

冠婚葬祭互助会の起源

終戦後、焼け野原となった横須賀で物資が不足する中、親たちは子どもの結婚式の門出を祝う花嫁衣装を買ってあげる事もできませんでした。

 

そこで隣近所のみんなが少しずつお金を出し合い、1着の花嫁衣装を購入。

 

その1着の花嫁衣装をその地域の花嫁さんがみんなで大切に着回しをしたそうです。

 

少しのお金でもみんなが互助の精神で助け合い、力を合わせれば立派な結婚式やお葬式もできるはずだと、始まったのが冠婚葬祭互助会の起源であります。

 

(全日本冠婚葬祭互助協会HPより引用)

保険のようで保険とは違う?互助会のしくみとは?

 

葬儀スタッフの献茶さん

 

こういう経緯があって誕生した冠婚葬祭互助会ですが、将来への「備え」という意味では、なんとなく「保険」の考え方に近いですね。

 

あや子

実際に、互助会は保険に例えられることが多いようです

ただ、保険と決定的に違うのは、互助会の積立が満期(完納)を迎えると、「お金」ではなく契約プランのサービス(役務)として還ってくる、というところです。

 

もう少し厳密にいうと、
サービスを受ける「権利」を手に入れる、ということです。

 

あや子

お金が手元に戻ってくるものではありません

葬儀の互助会@入会前に知っておきたい5つのデメリットとは?

互助会の特徴

 

互助会の特徴としては、基本は次の3点です。

 

  • 基本プランを選び、前払いで月々わずかな金額を積立てる
  • 葬儀・婚礼の際に、さまざまな会員特典やサービスが適用
  • 加入して会員になると、実際に利用する時まで権利は保証される

 

とてもシンプルで、だれにとってもわかりやすい内容です。

 

また結婚式と違って、予定が経たお葬式に対応するため、あえて利用期限を定めず、「いつでも」「何十年後でも」利用できるようにしているところが、互助会システムの最大の特徴です。

 

互助会が誕生した昭和初期の頃は、このようなシンプルな内容でしたが、その後、全国的に互助会が増えてくると、より使い勝手が良くなるように、改善されていきます。

 

その結果、現在ではこんな感じになっています。

 

  • 互助会加入(生前予約)により、安価で利用できる(会員特典)
  • 加入時に約束したサービス内容を、いつでも保証(無期限)
  • 転居しても互助会間で移籍できる(無駄にならない)
  • 結婚式・お葬式以外にも利用できる(成人式など)
  • 同居家族はもちろん、親戚などにも利用が可能
  • 入会後すぐの利用も可能

 

つまり、互助会制度は時代のニーズに合わせて進化してきているので、決して「時代遅れの制度」ではない、ということですね。

手上げのあや子

むしろ、常にアップデートを繰り返している可能性が高いので、もしかして、最新の制度かもしれませんね。

初期の互助会と現在とで、大きく違う点とは?

 

初期と大きく違うことの一つは、入会後すぐに利用できる制度です。

 

 

初期と大きく違うことの一つは、入会後すぐに利用できる制度です。 

  1. 【初期】入会後、半年後から利用可能

  2. 【現在】入会直後でも利用可能

 

このように変化しています。

 

つまり、以前は突然お葬式があっても、互助会に加入して半年経っていなければ、利用できなかったわけです。

 

ところが現在は、
亡くなってから「互助会に入会」⇒「手続き後、すぐにお葬式準備」ということも可能となりました。

 

これは、何のためかというと、
会員特典(割引)を適用させて、葬儀費用を低価格に抑える目的での入会です。

 

参考としては、
ベルコHPのこちらのページ が理解しやすいかと思います。

 

即日入会のポイント】

  • 即日利用目的で入会したとしても、会員特典などは利用できます

(互助会によっては、条件付きの場合もあります)

  • 葬儀後に、費用は一括払いとなります

 

実は、この「即日利用で加入して会員割引を適用させる」というのは、
街の葬儀屋さんの員制と同じ状況になります。

 

あや子

積み立てなしで、会員割引のみ利用するバージョンですね

逆に言えば、
互助会の掛金の積立て部分を外したのが、街の葬儀社の会員制です。

 

【互助会と会員制との特徴と差異】

互助会

会員制

  • 生前予約で前払い方式
  • 特典あり
  • 最近は、即日加入もOK登場
  • 引っ越しても全国の互助会間で互換性あり
  • 入会金のみ
  • 特典あり
  • 最近は、積立方式も設定している
  • 入会した葬儀社のみ有効(他社との互換性なし)

【向いている人】

  • 葬儀の際の出費を最小限に抑えたい方
  • 残された遺族に経済的な負担を掛けたくない方

【向いている人】

  • 地域から引っ越す予定のない方
  • 割引特典のみ適用できるようにしておきたい方

 

あや子

かんたんに見ると、こんな感じの違いですね

どちらを選ぶべきか迷った時は「将来、100%そこの土地で生涯を閉じるのか、否か」が、ポイントになります。

 

暮らしている地域から移動する予定がゼロなら、地元の葬儀社の会員制もいいと思います。

 

逆に、この先、加療入院や、施設への入居、その他の理由で引っ越す可能性があるのなら、互換性のある互助会が向いていると思います。

 

三輪あや子

互助会と会員制には、これ以外にも特徴の違いがあるので、時間を見つけて調べてみてくださいね。

 

よかったら、こちらの記事も参考にしてください。

葬儀の生前契約@どっちがお得!?互助会と会員制の違いを比較してみた

冠婚葬祭互助会とは

 

将来の結婚式やお葬式に経済的な備えをしておくシステムが、冠婚葬祭互助会です。

 

前もって、無理のない金額を積み立てていき、もしもの時にお金に困らないようにしておこう、という趣旨で設立されました。

 

この互助会は、昭和23年に焼け野原になった横須賀に「横須賀冠婚葬祭互助会」として設立されたのが、初めてです。

 

あや子

プラザヨコスカとか、
ヨコスカグループがそうです

その後、この互助会のシステムの合理性や利便性の高さが受け入れられ、その後、全国に広がっていきました。

 

昭和48年には、全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)が設立され、現在では221社が登録しています。

 

それだけの互助会が全国にあるため、互いに協力し合いながら、会員へのサービス向上をはかっています、というのが現在の互助会の姿勢のようです。

まとめ

 

ブログを書くあや子

 

ここまで、互助会の成り立ちから今日に至るまでを見て参りましたが、いかがでしたでしょうか?

 

こうして調べてみると、
互助会は決して「時代遅れ」でも「古い制度」でもないということですね。

 

互助会にしろ、葬儀社の会員制にしろ、選ぶポイントは、希望どおりのお葬式を実現できる要素を備えているかどうか、というところではないでしょうか。

 

終活を始めた方、時間に余裕のある方などは、一度、地域の葬儀社からパンフレットを取り寄せて、じっくりと研究してみてください。

 

ネット上には公開しない、お得な情報を知ることができます。

 

あや子

個人的な意見ですが、
紙媒体のほうが、比較検討には向いていると思う・・・のは、年齢的なモノ?

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