こんにちは、三輪あや子です
今回は、弔辞の書き方を中心に、基本的なことをまとめています。
初めて弔辞を頼まれた方、頼まれる可能性のある方は、参考までにどうぞ。
弔辞って何?どういうものなの?
弔辞は、会葬者を代表して、故人にささげる「別れのことば」です。
亡くなった方の人柄がしのばれるような思い出を語り、一生懸命に歩んだ、その人生を讃えます。
この世を飛び立ち、もう二度と言葉を交わすことの叶わない、親しかった故人へ贈る「たむけの言葉」ともいえます。
弔辞は断ってもいい?
弔辞を頼まれた方が、思わずひるんでしまうのは、人前でのスピーチが苦手だから、という理由が大半です。
短時間できちんとした文章を書く自信がない、という方も多いようです。
ただ、親族から弔辞を依頼されるということは、亡くなった方と深いつながりがあると認識され、信頼されていることの証(あかし)です。
お葬式に参列できなったり、声が出ない、というような特別な事情がないかぎり、引き受けましょう。
引き受けてもらえると、遺族としてはホッとしますし、ものすっごくうれしくなります
弔辞は書いた文章を落ち着いて読み上げればいいだけなので、アドリブは必要ありません。
また、スピーチが苦手でも、葬儀の場では特に問題ありません。
弔辞は、どんな内容を書けばいい?
弔辞は、故人との思い出を中心に、その人柄を偲ばせる内容にします。
「弔辞を読んでいただけませんか?」と頼まれるということは、故人との間に、それなりのお付き合いがあったということなので、二人の間に接点は数多くあったと思います。
書き始めはあせらず、まずは心を落ち着けて過去に想いをはせてみましょう。
記憶の彼方にあった、故人との何気ない時間が、少しずつよみがえってくると思います。
そうした思い出の中から、
- ✓「この人らしいな」
- ✓「この時は面白かったな」
- ✓「この時はいっしょに苦労したな」
というものを、選ぶといいでしょう。
自分の言葉で語る・つづる
弔辞は、あまり気合いを入れすぎても、変に堅苦しい文章になりがちです。
会社関係の弔辞でない限り、故人との間柄・親しさを感じさせる文章のほうが、かえって好ましい場合があります。
弔辞の例文を意識しすぎて、決まり文句ばかりが目立つ文章になったり、どこかで聞いたような美辞麗句を並べ立てるばかりでは、それを聞いている遺族や参列者の心には、残念ながら届きません。
それよりも、亡くなった本人に直接語りかけるつもりで、普段よりも少し「よそ行き」の言葉づかいを選んで書くといいと思います。
ワケがわからなくなったなら、いったん気持ちをリセットして、普通に手紙を書くつもりでまとめていきましょう。
そして、そんな文章のほうが、遺族や故人を直接知る方々の胸に響くと思います。
手紙って思えば、意外に書けるもんだよ
とはいえ、「友人」「先輩」「後輩」「教え子」など、故人にとっての自分の立場を考えた上で、それにふさわしい内容にすることは、お忘れなく。
どんな雰囲気かという参考としては、こちらをどうぞ
2022年(令和4年)7月8日、参院選の街頭演説中に銃撃され67歳で死去した安倍晋三・元首相の国葬儀が9月27日、東京都千代田区の日本武道館で営まれました。 その国葬で友人代表として管義偉氏が …
弔辞の書き方かんたんガイド&文章の組み立て方の基本
弔辞の内容は、人それぞれです。
一つとして同じ文章などなく、書き写せばいいだけの参考例文などもありません。
ただ、文章構成は決まっているので、弔辞を書く上でのガイドとして、役立てることができます。
それをご紹介しますね。
弔辞の書き方かんたんガイド
どの弔辞も、大まかには
導入部⇒主題⇒結びという流れで書かれます。
いや、それはわかってるんだけど・・・
はい。だから、次のように書いてけば、いいんです
次の①~⑥までを、ガイドの内容に従って仕上げていきます。
①はじめの言葉
「◇◇◇◇さんの御霊前に、友人を代表し、謹んで最後のお別れの言葉をささげます」
②訃報を知った時の驚き
「あなたの遺影を前にしても、いまだ信じられない気持ちでいます」
③故人との関係・思い出
「初めてお会いしたのは~~」
「数々の思い出の中でも、特に印象に残っているのは~~」
④故人への語りかけ・感謝
「あなたと過ごした日々は私にとってかけがえのない宝です」
「今まで本当にありがとうございました」
⑤結び
「どうぞ、これからも見守っていてください」
「◇◇さん、どうぞ安らかにお眠りください」
⑥日付と自分の名前
「葬儀の日付(和暦)・肩書き&読み手の名前」
③と④はオリジナルな内容にしてくださいね。
【ヒント!】
導入部(①②)と、
結び(⑤)の部分は、
定型文をそのまま使っても、オリジナルでも(自分なりの言葉で言い回しを変えても)OKです。
念のために、もう少し詳しく書き方チェックしときましょうか
弔辞の書き方の解説と弔辞例文
弔辞の書き方と構成を、例文といっしょに、もう少し詳しく見ていきます。
弔辞は大まかに分けると
- 導入部
- 主題
- 結び
この三つのブロックで構成されています。
ここでは、3つのブロックごとの、文章の書き方・内容を確認していきます。
例文も載せていますが、これは「こういう感じ」「こんな雰囲気」でいいのだな、という程度の参考にしてください。
弔辞の【導入部】はどう書く?
弔辞の冒頭部分です。
- はじめの挨拶
- 故人への呼びかけ
- 訃報を知ったときの驚き
『佐藤三郎さまの御霊前に、謹んでお別れの言葉をささげます。
三郎くん、いえ・・・いつもどおりサブちゃんと呼ばせてもらいます。
サブちゃん、昨日の夜、奥さんから電話をもらい、きみの訃報を知りました。
こうして、きみの遺影を前にしても、いまだに信じられない気持ちでいっぱいです』
『見谷かよ子先生の御霊前に、僭越ながら教え子を代表して、弔辞をささげます。
見谷先生、先生の突然のご訃報に、私たち教え子一同、言葉を失いました。
いまだに信じられない気持ちでおります。
先月の同窓会においでいただいた時には、お元気そのもので、秋の定例会にもお顔を出してくださる約束をしていただけに、残念でなりません。』
(ポイント)
- 故人に話しかけるつもりで書く
- 悲しみの表現は、抑え気味にするほうが重みのある弔辞になります
故人との関係は、司会者が紹介アナウンスの中で簡潔に述べますが、代表として弔辞を読む場合は、冒頭か最後、あるいは両方に「◇◇を代表して」という一言を加えておくといいでしょう。
個人として弔辞を読む場合は、特に必要ありません。
弔辞の【主題】は何を書けばいい?
弔辞のメイン部分です。
- 故人との関係
- 故人の人柄をしのぶ言葉
- 故人の業績をたたえる言葉など
- 追慕と感謝の気持ち
以上の内容を盛り込んだ文章をつくります。
『君と初めて会ったのは、かれこれ50年以上も前、◇◇大学の入学式の日でした。
あの時、君は落研の先輩方に囲まれ、熱烈に勧誘されていて、いささか困っているような感じだった。
そして、それを横目に通り過ぎようとしたボクに、いきなり声をかけてきたのが始まりだったんだが、覚えているかい?』
『先生には、◇◇女学院の6年間、コーラス部でご指導いただきました。
平凡だった私たち一人ひとりの個性をうまく引き出し、音楽に親しむことの楽しさを教えてくださったのは、先生でした。
私たちの音楽への理解を深めるため、課題曲一つひとつの時代背景や、裏話にいたるまで、おもしろおかしくお話しくださったことは、不思議なことに今でも記憶に残っています。
コーラス部での活動は、私たちの学院生活そのものでした。
物事の背景を知り、理解を深め、しっかりと取り組んでいく、という先生の教育方針は、卒業後のさまざまな場面で、私たちの力となりました』
(ポイント)
- エピソードをしぼって、なるべく具体的に書く
- 会社関係の弔辞では、故人の経歴、功績、人柄などに関する内容を盛り込む
- 経歴、功績などは正確な情報を記す
- 生前の故人の口癖や、大切にしていた言葉などを引用すると、より心に残るものとなる
- 故人の失敗談や恥ずかしい話など、遺族が不快に感じるかもしれない話題はさける
代表者としての弔辞では、個人的なエピソードよりも、全体の中で故人がどのように慕われ、良好な関係を築いていたかということに重きをおいた内容にするほうがいいでしょう。
また、故人の配偶者以外の、異性との思い出話は、子ども時代の話題もふくめて避けたほうが無難です。
余計なことは書くな、つーことだな
弔辞の【結び】はどう書けばいい?
別れの言葉でしめくくり、日付と自分の名前を記します。
- 残されたものの決意
- 故人への語りかけ
- 遺族へのなぐさめ、はげましなどを加えるのも良い
『サブちゃん、今までありがとう。
きみと出会えて、ふざけ合いながら共に年を取って、たくさんの時間を共有できたこと、心から感謝しています。
後に残された奥さんのことは、立派に育ったトモヒロくんがしっかり守ってくれるから、心配せんでもええ。
だから、どうか安らかに、お休みください。
サブちゃん、本当に今までご苦労さん、ありがとう!
令和◇◇年◇月◇日 道野石男』
『見谷先生、どうぞ、安らかにお眠りください。今まで本当にありがとうございました。
令和◇◇年◇月◇日 教え子代表 片岡まり』
(ポイント)
- 特定の宗教で使用される言葉は避ける
別れの言葉は「安らかにお眠りください」などが、宗教にかかわりなく使えるので無難です。
「ご冥福をお祈りします」は、仏式以外の宗教では使われない言葉なので、注意してください。
宗教と合致してたらOKですよ
弔辞の文章の長さ・適当な文章量とは?
弔辞の持ち時間は、通常一人につき3分です。
これは、ゆったりとしたスピードで弔辞を読み始めて、読み終わるまでの時間です。
文字量としては1000~1200文字。
400字原稿用紙で2~3枚です。
弔辞は短すぎるのも格好がつきませんが、長すぎるのもよくありません。
弔辞が長いと、何が困るの?
故人との思い出はどれもなつかしく、大切です。
その時の情景を思い出しながら文章を書いているうちに、気がつけば超大作に仕上がっていることはよくあります。
ところが、通常のお葬式時間は約1時間しかありません。
その中で、読経時間や焼香時間、弔電を読む時間、お別れの時間など、かなり過密スケジュールとなっています。
3分間を超える超大作は、式辞進行に影響を及ぼします。
霊柩車が火葬場の予約時間に間に合わなくなってしまうので、弔辞は適切な長さ遵守でお願いします。
ただし、仏式、神式、キリスト教式、社葬・お別れ会など、お葬式の種類や規模によって全体のスケジュールは違ってくるので、そうすると弔辞の一人あたりの持ち時間も変わってきます。
弔辞の持ち時間については直接、司会者に確認すると、正確なことを教えてくれます。
弔辞を引き受けた際に、親族でもいいので、一人何分程度か聞いておくといいですよ
弔辞やお悔やみの挨拶に使ってはいけない言葉とは?
使わないほうがいい言葉の代表格は、忌み言葉です。
忌み言葉とは、不幸を連想させ、「縁起が悪い」と思わせる言葉のことです。
書き上げた弔辞を読み返し、その中に忌み言葉がまじっていた場合は、可能であれば、できるだけ別の言葉に言い換えればいいと思います。
葬儀の場での忌み言葉を、いくつかピックアップしてみました。
ほんの一部ですが、言い換え例といっしょに参考にしてください。
繰り返しを連想させる言葉
- 重ねて(かさねて)
- 重ね重ね(かさねがさね)
- まだまだ
- くれぐれも
- ますます
- いよいよ
- 再び
- 次々と
このように、繰り返しの言葉や、何度も同じことが起こることを連想させる言葉は、避けます。
言い換え例
- 重ね重ね、ありがとうございました
⇒本当に、ありがとうございました
- まだまだ長生きしてほしかったです
⇒もっと長生きしてほしかったです
あからさまな表現
- 死
- 死ぬ
- 自殺
- 死去
- 死亡
・・・など。
弔辞もふくめて、お悔やみの手紙や弔電など、遺族の手元に届けられる文章で「死」という言葉を使うことは、できれば避けましょう。
あまりにもダイレクトすぎて・・・
心にズキッとくる、かもな
言い換え例
- こんなに早く死んでしまうとは
⇒こんなにも早くお亡くなりになるとは
- ご主人さまが死去されてからも
⇒ご主人さまが他界されてからも
- 自殺してしまうなんて
⇒みずから生き急ぐとは
- 死亡されたお父さまを悼み
⇒ご逝去されたお父さまを悼み
このように、多少なりとも「死」という言葉が、マイルドになるように工夫してみてください。
ちなみに、「逝去(せいきょ)」という言葉は、他人の死を、敬意を持って表現する言葉で、身内に対しては用いません。
(誤) 先日、叔母が逝去いたしまして・・・
(正) 先日、叔母が亡くなりまして・・・
この「逝去」という言葉は、特に弔電(お悔やみ電報)には、よく用いられる表現です。
【弔電の「逝去」の使用例】
「御尊父様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます」
「御岳父様のご逝去の報に接し、謹んで哀悼の意を表します」
あからさまな表現というのは、思いやりに欠ける言葉でもあります。
あまりにもむき出しの表現は、使い方によっては言葉の暴力にもなりかねません。
大切な家族を失った遺族を、それ以上、傷つけないように、十分に気を遣ってさしあげてくださいね。
宗教上のNGワード・表現
【仏教に使われる言葉】
- 往生(おうじょう)
- 成仏(じょうぶつ)
- 極楽浄土
- 供養(くよう)
- 合掌
- 冥福
- ご愁傷さま(ごしゅうしょうさま)
以上は、仏教の言葉です。
キリスト教など、他の宗教のお葬式では使用しません。
【キリスト教に使われる言葉】
- 天国
- 天使
- 天上界
- 天に召される
- 空の上から
「天国」「空の上から」という表現は使いがちですが、キリスト教で使用される言葉です。
仏教では使いません。
弔辞を引き受ける際には、喪家の宗派も併せて確認しておきましょう。
ちなみに、キリスト教では人(信者)の死は決して悲しみ事ではなく、神に召される喜ばしい事、と考えられています。
なので「お悔やみ申し上げます」とは言わず、遺族に対しては、「◇◇さんの、安らかな眠りをお祈りいたします」と言い換えると、いいでしょう。
いろいろ難しいんだな・・・
昔ほど、気にする人は減ってきてるんだけどね~。
でも、気がつく範囲でチェックしたほうがいいですね
言葉は、使う場所、使うタイミングによって「忌み言葉」となってしまいます。
今では気にしない方も多いのですが、それでも中には不快に感じる方、気に病む方もいらっしゃいます。
弔辞やお悔やみの手紙などを書く場合は、その言葉を受け取った方がどう感じるか、ということにも思いをはせ、ていねいに言葉選びをしてください。
ただ、忌み言葉を気にするあまり、ちぐはぐな文章になっては、本末転倒です。
徹底排除ではなく、「なるだけ使わない」「できるだけ別の言葉に言い換える」というぐらいで十分だと思います。
大切なのは、弔辞のなかみです。
親族の弔辞の場合は、一般の方ほど神経質になることもありませんが、多少は気に留めておくといいでしょう。
親族の弔辞や、気をつけておきたい忌み言葉については、こちらをご覧ください。
大好きなおばあちゃん、おじいちゃんが亡くなったとき、「もっと会っていればよかった」「もっと顔を合わせて話をすればよかった」と棺を前にして、悔やむ方は少なくありません。 そんなとき …
弔辞は奉書紙に毛筆で書かないとダメ?
弔辞は、正式には奉書紙に毛筆で書きますが、市販の式辞用紙を使う方も多いです。
式辞用紙は、100均やコンビニではあまり見かけないので、最初から文具店での購入をおすすめします。
多少の時間的猶予があれば、ネットでも購入できます。
弔辞の書き方(清書)ルールとは
弔辞の書き方は、縦書きが基本です。
式辞用紙に筆を使って書きますが、筆ペンでもかまいません。
墨の色は「薄墨(うすずみ)」です。
弔辞を包む上包みには、「弔辞」と書きます。
長細い弔辞を包む和紙のことで、多当紙とも言います。
弔辞は遺族が大切に保存することが多いので、字の「うまい、へた」よりも、ていねいに書くことが大事です。
いや、そりゃまあ・・・
そうだけど、でも・・・
小規模なお葬式の場合だと、白無地の便せんに、筆ペンやインクペンを使って書くのもいいでしょう。
便せんに書く場合は、一重の白無地封筒に入れ、表書きは「弔辞」とします。
プリンターで印刷もOK
今では、プリンターで印刷できる式辞用紙も販売されています。
パソコンがあれば、気に入った筆文字風の書体で印刷できるので、最近では印刷可能な式辞用紙を選ぶ方も増えています。
ぐっと、ハードル下がった気がする~♪
だよね~。わたしも字きたない方だし、助かるわ
印刷する場合は、プリンターの種類に適した式辞用紙を選んでください。
プリンターの種類に関しては、インクジェット方式で、手差し印刷が可能であれば、ほぼ問題ないと思います。
家庭用に普及しているのは、このインクジェット方式だな
念のため、プリンターの取扱説明書で、式辞用紙(A4サイズで長い用紙)が印刷可能か、確認しておきましょう。
プリンターを持っていない場合は、もう・・・心をこめてじっくりと手書きしてください。
コンビニとかでは、故障の原因になるそうで、式辞用紙の印刷はサポートしていないところが多いようです。
一応、近所のコンビニで聞いてみるといいかもね
代書・代筆サービスを利用する
中には、手書きで仕上げたいけれど、どうしても字が個性的すぎて、弔辞の手書きは難しい、という方もいらっしゃいます。
その場合は、料金はかかりますが、代書・代筆サービス を利用する方法もあります。
この代書・代筆サービスというのは、あなたに代わって文章を書いてくれるサービスです。
弔辞なら、毛筆ですばらしい清書をしてもらえます。
年配の方なら、利用された方も多いかもしれません。
よく「代筆屋さん」といって、商店街などで見かけることがありますが、今はオンラインで利用できるようにもなっています。
ただ、店舗と違ってオンラインの場合は、弔辞の清書を頼むと、受け取るまで郵送で3~4日かかるので、通常のお葬式には間に合わないかもしれません。
それなりに準備期間のある、社葬・お別れ会・骨葬などで弔辞を依頼された場合に、利用可能なサービスだと思います。
急ぎの場合は、店舗の「代書・代筆屋さん」を探してください。
【こういう方に向いています】
- 字を書くのが苦手
- 手書き毛筆にしたい
- 書き損じなどで時間をムダにしたくない
- 遺族の手元に残るので、きれいに仕上げたい
- 印刷したものを遺族に残したくない
また、この代書・代筆サービスは清書だけじゃなく、弔辞の文章そのものを作ってもらうこともできます。
次のようなケースですね
弔辞が書けない!困った時の対処法(最後の手段)とは?
お葬式の当日、文章がまとまらず、弔辞が書き上がらなかったら悲惨です。
弔辞を依頼されたので、がんばって書いてみたけれど、どうにも文章がまとまらなかった、ということは実際にあります。(わたしが実際に対応したNG例がこちらです)
あたまン中、真っ白になるな・・・
また、そもそも弔辞を依頼されても、それを書き上げる時間的余裕がない、という方も中にはいらっしゃいます。
そういう場合は、思い切って弔辞の代筆サービス(オンライン)を利用するのも、一つの方法です。
お葬式は緊急のことがほとんどなので、簡単な聞き取り取材(専用フォーム)のあと、24時間以内に弔辞文章を仕上げて、ネットで送信してくれます。
それを自分でプリントアウトするか、書き写せば、完成です。
オンラインならではの、サービスですね
遺族から弔辞を頼まれたのに、お葬式の当日「ごめんなさい。間に合いませんでした」では、あまりにも残念で悲しすぎます。
そうならないためにも「いざという時には、こういうサービスもあるんだ」ということを、頭の片隅に置いておいてくださいね。
【代筆サービスが向いている人】
- どうしても文章がまとまらない
- 書くことが苦手でお手上げ状態
- 弔辞を依頼されたが時間がない
- 24時間の時間的余裕がある
オンライン取材 最短24時間以内にお届け! >>葬儀挨拶代筆店公式サイト ある日、 親族や友人知人の訃報とともに、告別式での弔辞をお願いされたら? だれもが、一瞬、息を詰めると思 …
弔辞のささげ方(手順)ってどうすればいい?
① 弔辞の時間になると、司会者からの指名を合図に、霊前に進み出ます。
② 遺影に一礼し、左手に弔辞を持ち、右手で上包みを開きます。
③ なかみ(弔辞)を取り出し、たたんだ上包みの上に重ねて持ちます。
④ 右手で折りたたまれている弔辞を開き、背筋を伸ばし、胸の高さに持って読みます。
⑤ 読み終われば、弔辞は上包みに包み直し、目の前の弔辞盆に、表書きを祭壇側に向けて供えます。
⑥ 遺影に一礼して、元の席へ戻ります。
かんたんに書くと、このようになります
弔辞を読むタイミングや位置などは、式場の形状や宗派などによっても異なります。
お葬式当日は、司会者からきちんと説明があるので、遅くとも開式30分前には式場に到着するようにしましょう。
弔辞を読む方の、お葬式当日の作法については、こちらの記事を参考にしてください。
身近な方の訃報はいつも突然です。 それに加えて、弔辞の依頼は 遺族から「もしもの時は・・・」とお願いされていない限り、唐突に頼まれるものです。 &nb …
まとめ
葬儀(告別式)の場で読み上げられる弔辞は、故人との思い出を語りながら、故人との永久の別れを惜しむ、追悼の言葉です。
お葬式準備で慌ただしい中、遺族が「誰に弔辞を読んでもらおうか」と考えたとき、白羽の矢を立てるのは
「この人に読んでもらったら、きっと故人が喜ぶだろうな」と思った人です。
弔辞を読んでほしいという依頼を受けたなら、よほどのことがない限り断らずに、引き受けてさしあげてくださいね。
- 故人の気持ちをくみ、弔辞依頼はできるだけ引き受ける
- 故人の思い出を中心に、遺族をなぐさめる内容にする
- 自分の言葉で「手紙」を書くつもりでまとめる
また、弔辞を書くにあたっては、忌み言葉に気をつけながらも、故人の死を悼む気持ちを素直にあらわした文章を書くほうが、聞く人の心に届きます。
人前で読むからと、他者を意識しすぎるあまり美辞麗句を並べただけの、形式的な内容にならないようにしましょう。
あなたが、少し緊張して弔辞を読むとき、あなたがよく知る故人も、少しかしこまった様子で照れながら聞いている・・・と思うと、いかがです?
どんな言葉を贈られると、「その人」は笑ってくれるでしょうか?
喜んでくれるでしょうか?
どんな内容の弔辞に仕上げるかは、あなたと故人の思い出アルバムを開いて決めてください。
いっしょに楽しんだ時間、
共に切磋琢磨した時間を懐かしみつつ、
先に逝く友へ、
最後は「会えてよかったよ」との想いで、見送ってさしあげてくださいね。
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