こんにちは、三輪あや子です。
身近な方の訃報はいつも突然です。
それに加えて、弔辞の依頼は遺族から「もしもの時は・・・」とお願いされていない限り、唐突に頼まれるものです。
多くの方は、一種、使命感のようなものを感じつつ引き受けますが、はじめてだと、とても不安に感じます。
そこで今回は、葬儀当日、式場に到着してから弔辞を読むまでの流れやマナー、そして、人前で弔辞を読むときの注意点などをご紹介します。
「もしも」の時には、ぜひ思い出して役立ててください。
弔辞を読む場合、式場へはいつ到着するべき?
まずはお葬式の当日、式場への到着時間についてですが、弔辞(ちょうじ)を読む予定の方は、葬儀開式30分前には式場に到着するようにします。
遅くとも、15分前には受付をすませ、式場にいるようにしましょう。
なんで?なんかあるの?
- なぜ、開式30分前に到着しないといけないの?
- 司会者との打ち合わせがあります。弔辞を読む際の手順の説明などもあるので、開式時間ギリギリや、遅刻は厳禁です。
万が一、開式時間に間に合わないようなら、必ず遺族か葬儀会館に早めに連絡を入れておきましょう。
司会者との打ち合わせ内容については、後の項目に書いています。
弔辞を読む人の席は決まっている?
式場に到着後は、受付にて芳名録に記帳し、受付係か式場スタッフに「本日、弔辞を読ませていただく者」ということを知らせてください。
受付の係に告げて、なんのリアクションもなかったら、直接、式場スタッフに知らせてくださいね
その後、式場スタッフに指定席へ案内してもらいます。
弔辞を読む方の席は、会葬者席の最前列と決まっているので、必ず指定された席に座ってください。
式場スタッフは弔辞を読む方の人数は把握してますが、それぞれの顔まではわかりません。
まあ、確かにそうだよね
スタッフが気づいてくれなかった場合
葬儀会館に来館したタイミングによっては、式場スタッフが他の用事をしていたり、違うことに気を取られていた場合、気づいてもらえなかったり、すぐに案内ができないこともあります。
そういう時には、タイミングを見て自分からスタッフに声をかけ、弔辞を読む予定であることを告げてください。
決して、黙ったまま好きな席に着き、開式を迎えてしまうようなことは、避けましょう。
また、指定席に座ることを拒むのもマナー違反です。
でも、一番前ってちょっと恥ずかしいんだよなぁ…
- 弔辞を読む人の席は、なぜ一番前の席なの!?
- 最前列の席を指定している理由の一つは、弔辞の時間に祭壇前への移動がしやすいからです。
同じ理由から、親族が弔辞を読む場合は親族席側の最前列か、2列目以降の通路側の席となります。
人が座ってる間から出てくるのって、大変だもんね
司会者との打ち合わせ(弔辞の注意点やマナーの確認)
弔辞を読む方が式場に到着すると、わりとすぐに司会者との打ち合わせがあります。
案内した式場スタッフが司会者に報告しているので、指定席に着席していれば、司会者が準備を整えて挨拶に来ます。
では、いったい何を打ち合わせるのでしょうか?
司会者との打ち合わせの内容とは?
まずは、確認事項にそって質問されますので、誤りがあれば訂正します。
その中で、弔辞を読む方の紹介アナウンスのため、名前や肩書きなどの確認があります。
自分が特に「こういうふうに紹介してほしい」と思うことがあれば、それを伝えてください。
簡単に、故人との間柄を話せば、それを司会者がまとめてくれます。
その後、弔辞を読むタイミングや作法に関する説明などあります。
ふ~ん、結構やること、あるんだね
- 故人との関係って、詳しく説明しないとダメ?
- 確認のための質問なので、内容が間違っていなければ「はい」だけでいいですし、「趣味の釣り仲間なんです」というような、簡単な説明を付け加えるのでもかまいません。
うまく間柄を説明できない場合は、思いつくままに事実を話すだけでOKです。
あとは司会者がうまくまとめてくれますよ。
例えば、こんな感じの方もいらっしゃいます。
司会者
「では、ご友人代表として弔辞をいただく、ということでよろしいですか?」
弔辞B氏
「友人代表かぁ、友人代表でいいんかな・・・まあ、僕ら同期入社でな、右も左もわからん頃から、いっしょに仕事してきたんや。
あいつが昇進したから、こっちもやらなあかん、ちゅうて・・・互いに張り合ってな。
言い合いにもようなっとったけど(笑)。
でも、なんやかんや言いながら、気が合ってたんか、よう飲みに行っとったんや。
こいつ出世は早かったくせに、アカンたれなとこあってな。
奥さんと結婚する前も、どうプロポーズしたらうまくいくか、ってそんな相談なんかも・・・(以下略)」
ということを話せば、次のような紹介となります。
『今は亡き△△様とは、株式会社FF商事へ同期入社して以来のライバルであり、プライベートにおいては良き相談相手でもあった◇◇◇◇様より、ご友人代表として、弔辞を賜ります。』
短っ・・・!
実際のアナウンスとはじゃっかん違いますが、だいたいこんな感じになります。
おそらく、つらつらと話された自己紹介の内容は、弔辞の中に書かれていることでしょうから、紹介のアナウンスでは、詳しくは触れません。
単に、故人とは公私ともに親交が深かった人物という背景を、会葬者全員に知らせるための紹介にとどめます。
弔辞で前へ出るタイミングとは?
弔辞のタイミングは、アナウンスで知らされます。
式中のアナウンスで自分の名前を呼ばれたら、立ち上がって前に進みます。
弔辞の時間が始まる手前で、いったん僧侶の読経も止まるので、この時のアナウンスははっきりと聞こえます。
もし、うっかりアナウンスを聞き逃しても、式場スタッフが教えてくれるので、心配はいりません。
逆に言うと、呼ばれていないのに、自分の判断で勝手に出てはいけません。
ダメって言われたら、かえって緊張して出て行きそうな気がして、怖いんだけど…
- 自分のほかにも弔辞の人がいた場合、出る順番ははっきりとわかるの?
- 開式前に、「あなたは何番目」ということを弔辞を読む人全員に説明しています。
そして、出る順番に席も決まっていると思います。
さらに、一人ずつ名前を呼ぶので、複数人の場合は、「自分の名前が呼ばれたら立って出る」ということだけ、覚えておくといいでしょう。
もし、間違って出ようとしても、式場スタッフが止めてくれるから、大丈夫よ
弔辞を読む時の立ち位置はどこ?
弔辞用のスタンドマイクが置かれているので、そのマイクの前が立ち位置になります。
マイクが置かれている位置というのは、特別な事情がない限り、次の2カ所です。
- 祭壇前(導師席の位置)
- 焼香台の手前(中央部)
このどちらかのケースが、ほとんどです。
祭壇前とは、ちょうど導師がお経を読むために座っている正面位置か、その脇ということになります。
焼香台の手前とは、焼香する場所の中央位置にあたります。
- 弔辞を読む時は、どこに向かって話せばいいの?
- 多くの方は、遺影写真に向かって話しかけるように弔辞を読んでいらっしゃいます。
また、棺の中の故人を意識して、そちらに向かって話しかける方もいらっしゃいます。
狭い体から解放された故人の御霊が、遺影写真のあたりで、こちらに笑いかけていると考えると、話しやすいのではないかと思います。
通常のお葬式では、棺は祭壇のすぐ手前にあります。
骨葬(お別れ会)の場合は、祭壇の中央部、位牌のそばに骨箱があります。
では、次は開式後、弔辞を読むまでの流れを確認していきます
葬儀開式後~弔辞を読むまでの一連の流れとは?
司会者との打ち合わせの後は、心静かに開式を待ちます。
弔辞を読む時間というのは、お葬式が始まって半ばを過ぎたあたりです。
読経の時間などは宗派によって違いますが、弔辞のタイミングは、焼香より前です。
僧侶の読経がいったん止まった後、弔辞の時間となります。
- 弔辞
-
弔電の拝読
-
読経再スタート
-
焼香
弔辞・弔電・焼香という順です
では、弔辞の手順を一つひとつチェックしていきます。
名前を呼ばれたら、前へ出る
お葬式が始まって、しばらくは読経が続きます。
半ばを過ぎて、弔辞の時間になると自分の名前がアナウンスされるので、立ち上がって所定の位置へと進みます。
弔辞は上着の内ポケットか、左手に持って出るといいでしょう。
あの長いのを無理やり表ポッケに突っ込むのは・・・変だからやめとこうナ
着物の場合は、左の袂(たもと)に入れておくのでもかまいませんが、取り出しにくく、もたつく可能性もあります。
普段、着物を着慣れていない方は、手に持ったまま出ることをおすすめします。
女性の場合は、片手よりも両手で持って出るほうが、見た目美しいです
席から立って出て行く際の作法
自分の名前がアナウンスされたら、あわてずに一呼吸置いて、立ち上がりましょう。
そして、ゆっくりと進み出てください。
- 遺族側に一礼した後、弔辞マイクの前に立ち、祭壇に向かって一礼する
- 導師(僧侶)の横が弔辞マイクの位置なら、導師にも礼をし、マイクの前に立ちます
一礼をするときは、必ず立ち止まった状態で行います。
男女とも背筋を伸ばしたまま、腰から体を折るようにきっちりと礼をしてください。
移動しながらのペコリは、ダメ
礼をするときの手の位置
少し細かいことですが、一礼をするときの手の位置にも注意を払いたいですね。
【男性(洋服)】
両手は自然に体の両側にそわせたままで礼をします
【女性(洋・和)】
男性と同じか(洋装)、両手を前で自然に重ねると、たおやかです
最近よく見かけるようになりましたが、百貨店の従業員や雑誌モデルのように、おへその位置で手を重ね、肘を張るスタイルでお辞儀をする方がいらっしゃいますが、これは正式マナーではないので、格式が高く、礼装を求められるシーンでは、使わないよう気をつけて下さいね。
今はやってる・・・お腹痛いポーズかぁ。
スーパーのレジ係とかシェイシェイになってるし
あの形は、一部の流通業界で考えられた、従業員のためのマナーです。
それが崩れに崩れて、奇妙なポーズになってしまってるんですね
ビジネス用に考案されたマナーであったり、写真撮影で手元をきれいに見せるために利用されているポーズですが…要はTPOの問題ですね。
弔辞を取り出す(読む準備)
所定の位置に立って祭壇に向かって一礼した後、手に持った弔辞の上包みを開きます。
上包みってのは・・・いわば封筒だな
ポケットや着物の袂に入れている人は、あわてずに、落ち着いた所作で取り出してください。
- 左手に持った弔辞を裏向け、上下の折り返しを開く
- 弔辞の中身本体を取り出す
- 左手に残った上包みを元通りにたたむ(折り目がついているので、ほぼ自動的に元通りになる)
- 上包みの上に弔辞本体を重ねて持ち、右手で蛇腹折りの弔辞をサラリと開いていきます
文章で書くと難しいように思えますが、ポストに入っていた通知書などをその場で開いて読むのと同じ要領です。
誰もが一度はやったことのある仕草ではないでしょうか?
なので、実際には難しくはありません。
封を(のり付け)されていない分、むしろ、かんたんかもしれません。
はがした上包みは左手に持ったままか、目の前に台があれば、そこに上包みを置いてもかまいません。
自分が読みやすいよう、やりやすいようにすればOK
洋封筒に入れた手紙スタイルの場合も同じです。
弔辞の読み方と注意するべきポイント
弔辞は、両手で持って胸の高さにかかげ、姿勢を正して読みます。
目の高さにまで掲げると、次第に腕が疲れて、震える方も多いので、腕は伸ばしきらず、上腕部が軽く体に触れる程度でかまいません。
二の腕が体に当たっていると、緊張による手の震えも軽減できて、うまくごまかせます
これは、読み終えるまでの基本の姿勢なので、最後までキープすることを心がけてください。
読み始めの準備と読むスピード
読み始める前に、一度深く息を吸ってから、第一声を発します。
緊張すると早口になるので、いつもより「ちょっとゆっくりかな」というぐらいで読むと、ちょうど聞き取りやすい速度になります。
ていねいに一言一言、読み進めます。
声の大きさ
声の大きさは、マイクで音量調節が可能ですので、あまり気にすることはありません。
ただ、姿勢がだんだんと前屈みになったり、うつむきすぎると、マイクが音声を十分に拾えなくなるので、その点は注意が必要です。
そのためにも、遺影写真に向かって弔辞を読むのは、姿勢をキープするためにも良いことかもしれません。
気をつけるのは、発音をはっきりさせることです。
日本語は、もともと口の開きが小さくても発音できる言語なため、高齢になるに従い、滑舌(かつぜつ)が悪くなっても、本人は気づかないことも多いです。
原因は声帯や舌の筋肉の衰えもありますが、口をほとんど開かずにしゃべっていることも、要因の一つです。
口をあまり開かずにしゃべることが、「くぐもった声」「聞き取りにくい言葉」になっていることも多いので、弔辞を読む時は、いつもより口を開いて、しっかりとした発音で追悼文を読んでください。
【弔辞を上手に読むイント】
- 姿勢を正す
- ゆっくり目に読む
- うつむかない
- 口をしっかりと開いて発声
いろいろな思いがこみ上げて、文字が読めなくなった時の対処法については、後の項目に書いていますので、参考にしてください。
弔辞を読み終えた後の作法とは?
弔辞を読み終えたら、元通りに上包みに包み直します。
上包みの表書きの文字を祭壇側に向くようにして、台の上の弔辞盆に置きます。
イメージとしては、手紙を故人に差し出す感じですね
弔辞盆が見あたらなければ、直接、台の上に置きます。
一歩下がって、あらためて祭壇に一礼をします。
その後、遺族側にも一礼した後、自分の席に戻ります。
読み終えた弔辞は、式場スタッフが祭壇にお供えしてくれます。
焼香をする場合
地域によりますが、弔辞を終えた後、その場で焼香することもあります。
その場合は、弔辞を置いたあと焼香をし、合掌・礼拝します。
その後、遺族側に一礼したあと自分の席へと戻ります。
【ポイント】
後ほど始まる焼香の時間では、あらためて焼香する必要はありませんが、他の会葬者と同じく焼香に出てもかまいません。
気持ちが高ぶって弔辞が読めなくなった時の対処法とは?
弔辞を読んでいるうちに、故人と過ごしたさまざまなシーンややり取りなどが思い出されて、思わず声がつまることもあります。
最後まで、きちんと読み切ろうと思っていても、涙があふれてきて文字が読めなくなることもあります。
そんな時には、ハンカチを取り出して涙を押さえ、目を閉じ、心を落ち着かせてみてください。
深呼吸を2、3回繰り返すのも、心を鎮める作用があります。
ハンカチなくって、最初は手の甲で、その後、スーツの袖で涙をふきまくっていた青年は・・・わりと見ましたよ
あせらなくてもいいので、そのまま読めそうだと思えば、読んでいきます。
たどたどしくなってもかまいません。
途切れ途切れでも、かまいません。
だれも、笑ったりなどしません。
万が一、「これ以上はもう無理」「読めない」となった時には、文章のいちばん最後に書いた、故人の冥福を祈る言葉で締めくくってしまって、かまいません。
なお、どうしても弔辞を最後まで読み切ることができない場合の対処法として、次のような保険的な方法もあります。
司会者に引き継いでもらう方法
司会者と相談して、開式前に弔辞のコピーを渡しておきます。
そして、どうしても読めなくなった場合には、その先の文章を司会者に代読してもらう、という方法です。
司会者が後を引き継いでくれるという安心感があるのか、多くの方は声をふるわせながらも、最後まで自分で読み切っていらっしゃいます。
まさしく弔辞の「保険」という感じです。
仲間に代わりに読んでもらう
通常、弔辞は一人で読むものですが、自信がない場合、お仲間に横に並んでもらう、という方法も変則的ですが、あります。
そして、「これ以上は読めない」となれば、弔辞を渡して、続きを読んでもらいます。
親族の弔辞や、友人代表の弔辞など、プライベートでのお付き合いのグループなどで使える方法です。
ただし、それ以外の方、特に会社関係の方の弔辞では、この方法はおすすめしません。
あくまでも友人関係ね
司会者の代読
最初から、司会者に代読をお願いする方法です。
書き上げた弔辞を前もって司会者に預け、弔辞の時間に代わりに読み上げてもらいます。
内容に目を通す必要があるので、できるだけ早めに司会者、あるいは(司会者が不在の場合)葬儀会館の事務所に預けておきましょう。
司会者の立場からのアドバイスとして
弔辞はできるだけ自分で読むことをおすすめします。
ただ、「どうしても人前で読めない」「事情あってお葬式に参列できない」というような場合には、こういう「代読」という方法もあるので、臨機応変に活用してみてはいかがでしょうか。
この方法を活用して、自作の短歌や詩をたくす方も、わりといらっしゃいました。
読み終わった弔辞はどうなる?遺族が持ち帰るってホント?
読み終わった弔辞は、遺族が希望すれば、持ち帰っていただきます。
【持ち帰り】
持ち帰った弔辞は、後飾り祭壇に供えます。
あとで親族が読み返すことが多いです。
【持ち帰らない】
持ち帰りを希望されない場合は、葬儀の最後の「お別れの儀式」で、棺の中に納めます。
遺族が希望されない理由としては「故人に宛てた手紙だから」です。
「故人に持たせてやりたい」「きっと自分で読み返したいだろう」という考えから、「棺に入れてやって下さい」とおっしゃる方が多いですね。
その場合、いただいた弔辞は喪主、もしくはその他の遺族の手で、故人の胸元あたりに納めていただきます。
このように、最期は遺族の手元に残る可能性を意識して、上手な文字でなくてもいいので、丁寧に仕上げてくださいね。
少し大きなお葬式になると、必ずといっていいほど弔辞が入ります。 弔辞を引き受けた方々は、お葬式当日には準備万端整え、余裕をもって式場に来られるのが通常です。 何事に …
まとめ
今回は、お葬式の当日、弔辞を読むシーンについて、まとめてみました。
弔辞の作法については、その土地ごとに慣習というものがあります。
これは、葬儀に地域性があるのと同じで、どれが正しいということはありません。
また、葬儀の規模や種類(社葬・一般葬・家族葬・お別れ会など)、宗教によっても違いが生まれます。
そこを確認するためにも、弔辞を読む方は、できるだけ早めに葬儀式場に到着し、司会者からレクチャーを受けてください。
開式の40分~1時間ほど前であれば、会葬者もまばらなので、司会者といっしょにリハーサルをして、実際にマイクを使って音量を確認してみたり、「今さら聞きにくい」ような質問もしやすいと思います。
その地域での作法を知り、心のゆとりが持てれば、あらためて大切な方の死に向き合い、追悼の辞を捧げることがきちんとできるのではないでしょうか。
弔辞のポイントは、上手に読むことでも、式場の遺族や会葬者に聞かせることでもありません。
多くの時間を共に過ごした故人に、「あなたと出会えてよかった」「ありがとう」という気持ちを伝えることにあります。
途中で泣いても、声がうわずっても、読み方がヘタでも、まったく問題ありません。
遺影写真の笑顔は、そのまま一所懸命なあなたに向けられた笑顔ですよ。
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