グランドピアノ

 

『古いピアノの処分って、どんな方法があるの?』

『実家のピアノ売りたいんだけど、買い取ってもらえるの?』

 

 

あや子

こんにちは、三輪あや子です

 

実家の片付けや引っ越しなどで困るのが、古いピアノの処分方法です。

 

家具並に大きな楽器なので、ゴミの日に片手でポイと捨てるわけにもいきません。

 

運び出すだけでも男手数人がかりですし、場合によってはクレーン車だって必要です。

 

ピアノの処分費用・・・できれば無料にならないものでしょうか?

 

そこで今回は、古いピアノの処分方法と処分費用、さらに大きなピアノを無料で引取り可能な方法などを徹底解説いたします。

 

ぜひ、実家の片付けなどでピアノの処分に悩んだときの参考にしてください。

古いピアノの処分方法とは?よくある4つの方法

 

眼鏡をかけた男性

 

今は弾かなくなった古いピアノを処分する方法として、以下の4つの方法が一般的です。

 

  • 友人・知人にゆずる
  • 大型ゴミ・粗大ゴミとして処分(有料)
  • 不用品回収業者に依頼する(有料)
  • ピアノ買取業者に売却する

 

ほかにもフリマやオークションなどを利用する方法もありますが、かなり労力がかかるので、よっぽど意欲のある方以外にはおすすめしません。

ピアノの処分方法①「友人・知人にゆずる」

 

もう弾かなくなったとはいえ、家族とともにあったピアノですから、欲しいという方にゆずるのが、一番望ましいのではないでしょうか。

 

  • 親戚(不用品の再利用先としての伝統)
  • 友人・知人(近くに暮らす方なら最適)

 

もらってくれる方の顔がわかっているということは、大事なピアノを手放す時の気分もかなり違ったものになります。

 

ピアノをゆずる場合、運搬費を誰が負担するかは、あらかじめ話し合っておきましょう。

 

電子ピアノなどは軽量なので、軽トラや大きめのワゴン車があれば、自分たちで運べますが、グランドピアノやアップライトピアノになると、ピアノ運送の専門業者に依頼することになります。

 

ピアノを運び出すための諸経費は数万円かかるので、どちらがどれだけ負担するかはケース・バイ・ケースですが、以下を参考にしてください。

 

  • こちらからお願いしてピアノをもらってもらう場合
    諸経費はゆずる側が全負担
  • ピアノのもらい手を募った場合
    諸経費はピアノをもらう側が全負担(あるいは折半)

 

繊細な楽器であるピアノの運搬は、必ずピアノ専門の業者に依頼してください。

ピアノの処分方法② 自治体の大型ゴミとして回収してもらう

 

ピアノを大型ゴミ・粗大ゴミとして出せるかは、各自治体によって異なります。

 

グランドピアノやアップライトピアノなどの大型ピアノは回収できないケースがほとんどですが、電子ピアノは多くの自治体で粗大ゴミ(大型ゴミ)として処分できます。

 

  • 大型ピアノ⇒限られた自治体のみ可能
  • 電子ピアノ⇒多くの自治体で回収可能

 

回収方法は【持ち込み】か【戸別・指定場所からの回収】のどちらかになりますが、まず環境局の回収センターに連絡をして、指示に従ってください。

 

自治体による電子ピアノの回収・処分費用は2千~3千円で、安価です。

 

あや子

各自治体のHPを見ると、どこに連絡すればいいかなど、かんたんに調べられますよ

ピアノの処分方法③ 不用品回収業者に引き取ってもらう

 

ピアノを完全に廃棄処分してかまわなければ、不用品回収業者に依頼するといいでしょう。

 

不用品回収業者であれば、ピアノを置いている環境などを下見した上で見積りを出すので、よっぽどの想定外のことがない限り、後から追加費用が発生したりすることもなく、安心です。

 

回収処分費用は、ピアノの種類(大きさ・重量)や、ピアノの搬出状況(運び出しやすさ)によっても変わってきます。

 

  • 例1)2階や地階に置いているピアノより1階からの搬出のほうが安価
  • 例2)分解して搬出よりも、そのまま運び出せるほうが安価
  • 例3)自宅前にトラックが乗り付けられる道幅があるかどうかで費用は変わる

 

【ピアノの処分費用の一般相場】

 

  • グランドピアノ 4万~6万円
  • アップライト  3万~4万円
  • 電子ピアノ   5千~1万円

 

電子ピアノの場合は、粗大ゴミとしてなら2千~3千円で処分できますが、事前にチケットを購入し、指定された場所に置いておかなければなりません。

 

体力に自信のない方は、無理せず不用品回収業者に頼むといいでしょう。

不用品回収業者の選び方のポイント

 

悪質な産廃・不用品回収業者による不法投棄が社会問題となっています。

 

優良な業者を選ぶための目安として、以下の点に着目してください。

 

  • プライバシーマーク付与事業者であること
  • 一般廃棄物収集運搬業者の資格を保有していること

 

回収したピアノを不法投棄されないためにも、不用品業者を選ぶ際は、プライバシーマークを表示している業者を選ぶようにしてください。

 

念のため、契約前には公式ホームページの会社概要などで所在地や連絡先なども確認しておきましょう。

ピアノの処分方法④ ピアノを売却する

 

ピアノの処分にお金をかけたくない場合、ピアノを業者に売却するのも一つの方法です。

 

買取価格はピアノの状態や種類、年式によっても異なりますが、多少なりとも現金化できる上、搬出などもすべて業者がやってくれるので、負担が少なくおすすめです。

 

ピアノ買取業者では古いピアノを修理して海外へ輸出したり、何らかの形で楽器としてリサイクルしてくれるので、ゴミとして廃棄処分してしまうよりは心持ちが違うでしょう。

 

【ピアノの買取相場】

 

  • グランドピアノ   5万~70万円
  • アップライトピアノ 3万~35万円
  • 電子ピアノ     0円~10万円

 

他の楽器と同様、希少価値の高いピアノほど高額買取となります。

 

一方、査定した結果、買取り不可となるケースもあります。

ピアノを売るなら、注意しておきたいこと

 

次のような場合、ピアノ買取り金額が大幅に下がったり、買取りそのものを断られることもあります。

 

  • ピアノの置き場所が2階以上
  • ベランダからの搬出にクレーン車が必要
  • ピアノ購入当時とは家の中の状況が変化して搬出困難
  • 自宅前に車が入ってこれない(道幅が狭い・植木などの障害物)
  • 電柱から伸びた光回線(ケーブル等)が妨げになって搬出困難

 

ピアノを購入した当時と今とでは、家の間取りや周辺環境が大きく変化していることもあります。

 

ピアノ買取業者に、環境要因で「ちょっと・・・無理ですね」と断られた場合は、不用品回収業者に依頼して、分解して運び出す方法を模索してください。

 

あや子

買取り不可のピアノについては、無料引取りの項目に書いています

ピアノを少しでも高く売るためのコツとは?

 

計算機を持って喜ぶ高齢女性

 

ピアノの買取価格は業者によっても差があるので、少しでも高く売りたいなら、相見積もりを取ることが大切です。

 

買取業者ごとに得意分野(欲しいピアノ)があるので、A社の査定で2万円でも、B社では5万円という査定になることもあります。

 

また、最初に呼んだ業者に買い取りを断られても、次に呼んだ業者には買い取ってもらえた、ということも知人から聞いていますので、めんどうでも複数のピアノ買取業者に査定してもらってください(相見積り)。

 

複数の業者に査定してもらうことで、自分の売りたいピアノの評価額を知ることにもつながります。

 

ポイント

ピアノを高く売るなら、相見積りは必須!

ピアノの買取業者「一括査定サービス」を活用する

 

費用を計算する中年女性

 

ピアノの買取業者をこれから探す方や、複数社の相見積もりがめんどくさいと感じる方に最近おすすめなのが、オンラインの一括査定サービスです。

 

売りたいピアノの情報を入力すると、ピアノ買取業者ごとの大まかな査定額が表示されるので、どの会社が高く買い取ってくれるかが、一目でわかります。

 

その中でもっとも高額査定の業者を選べばいい、というシステムです。

 

【一括査定はこんな方に向いています】

  • どこの買取業者がいいのかわからない
  • 複数社の相見積もりを取るのがめんどう
  • 大手では買い取ってもらえなかった

 

もちろん、表示される金額はあくまでも目安なので、正確な買取金額は実際のピアノの状態を見てからでないとわかりませんが、ピアノ買取業者を探すきっかけとして利用する分には便利で重宝されています。

 

三輪あや子

 

【利用のポイント】

一般的な査定額が表示されますが、ピアノの置き場所や搬出の難しさによっても査定額は変化します。

 

【必要なピアノ情報】

売りたいピアノの【メーカー名】【型番】【製造番号】【ペダルの本数】を確認してメモしておきましょう。

 

【メーカー名】
ヤマハ・カワイ・ディアパソン・スタンウェイなど(鍵盤のふたを開ければ中央に書いてあります)
【型番(モデル名)】
ピアノ本体のふたを開けた内部に記されている、アルファベットと数字の組み合わせが型番です(『DG-183』『B-211』など)。品番、モデル名、機種名とも言います。
【製造番号】
型番の近くに5桁以上の数字が記されています。それが製造番号です。

 

あや子ん?

カワイの製造番号は、本体内部の円いエンブレムの下に記載されていて、のぞき込まないと見えにくいです

ピアノ買取り【引っ越し侍】一括査定サービス

 

ピアノ買取【引っ越し侍】

 

一括査定サービスはいろいろありますが、その中から、複数のピアノ買取業者が登録している【引っ越し侍】さんをご紹介いたします。

 

【引っ越し侍】のここがポイント

 

  • オンラインで自分のピアノの買取価格を一括査定できる
  • 複数社のピアノ買取額がかんたんに比較できる
  • 提携しているピアノ買取会社はすべて古物商許可を取得
  • 提携しているピアノの引っ越し運送業者はすべて一般貨物自動車運送事業者免許を取得
  • 提携しているピアノ買取・運送会社はすべてインターネット対応・公式HPを持っている
  • 「引っ越し侍」は東証プライム市場上場会社「(株)エイチーム」のグループ企業サービス
  • 電子ピアノも買取り可能

ピアノ一括査定サイトの【引っ越し侍】は、ピアノ買取り・運送に特化したポータルサイトです。

 

複数のピアノ買取会社と提携しているので、サイト内にある専用フォームに必要事項を入力するだけで、かんたんに自分のピアノの評価額がわかって、とても便利です。

 

その中から、買取り金額が高い会社を選んで依頼するシステムなので、比較検討もでき、一から探すよりかは楽ですよね。

 

さらに「引っ越し侍」は、東証の最上位であるプライム市場の上場企業が運営するサービスなので、当然、提携しているピアノ買取り・運送会社も厳選されています。

 

その点が、とても安心なおすすめポイントです。

 

ピアノ買取大手で断られたピアノも、一度こちらで調べてみるといいかもしれませんね。

 

 

ピアノの買取り【引っ越し侍】の一括査定は公式サイトで確認できます。

 

ピアノ買取一括査定申込

ピアノを無料で処分する方法とは?

 

微笑む主婦

 

家具より大きなピアノの処分を無料でできないものか、と考えている方におすすめなのは、やはりピアノ買取業者に依頼する方法です。

 

特に売る気はなくても、とりあえずピアノ買取業者に査定してもらってください。

 

実は、ピアノ買取りを希望していても、一般家庭で40年前、50年前に購入したピアノというのは年式が古すぎて、買い取ってもらえないことも多いのです。

 

その際に、「無料でいいから持って帰ってもらえないか」と頼むと、ピアノを引取ってくれる業者は多いです。

 

【ピアノを無料で処分する手順】

  1. ピアノ買取業者に見積りしてもらう
  2. 買い取ってもらえるならOK
  3. 買い取ってもらえない場合は、無料での引取りをお願いしてみる

 

クロエ

買い取ってもらえたらラッキー、ダメなら無料で持ち帰ってもらう、という作戦だナ

買い取ってもらえないピアノとは?

 

買い取ってもらえないピアノとは、次のようなケースです。

 

買取り不可なピアノとは?

 

  • ピアノの内部が破損している(外側の軽微なキズなどはあまり問題ありません)
  • 湿気やカビで劣化が激しい
  • 年式が古い
  • 電子ピアノ(断られるケースが多いです)
  • 新旧にかかわらず火災や水没などで損傷が大きいピアノ

 

以上のようなピアノは、高確率で「買い取り不可」となります。

 

ピアノの状態の程度にもよりますが、搬出が困難でなければ、ほとんどのピアノ買取業者が無料での引取りには応じてくれるでしょう。

 

ただし、この「無料」というのは、売り手側が「ピアノ買取りの代金は不要です」という意味であって、搬出・運搬費用についてはピアノ引取り業者によって対応は異なります。

 

無料で引取ってもらう場合も、搬出・運搬費用の有無は必ず確認しておきましょう。

 

【ピアノの無料引取りのケース】

  • ピアノの運搬費が不要であれば、完全に無料引取りとなります。
  • 売り手側への請求は一切ありません。

 

【運搬費が別途必要なケース】

  • ピアノ本体は無料で引き取るが、搬出・運搬費用等は実費というケースです。
  • 売り手側にピアノの搬出・運搬費用の請求があります。

 

運搬費用などが請求される場合は、不用品回収業者の見積り金額と比較して、より負担が少ない方を選ぶといいでしょう。


ただ、買取価格がどれだけ安価であってもピアノが売れるにこしたことはないので、2~3社ほど相見積もりを取ることをおすすめします。

 

あや子ん?

悪質な業者だと、売れるピアノであっても、最初から無料で持ち帰ることを目的としていたり、加えて搬出費用でかせぐシステムだったりするので、誠実な業者を選んでください

 

クロエ

運送費用もひっくるめて無料で引き取ってくれるなら、悪質でもべつにええねんけどナ・・・

 

ピアノの買取り価格に関心がなく「無料で引取ってくれるだけで万々歳」という方であれば、1社にしぼって依頼するのでもいいと思います。

 

それでも、古物商許可を受けているピアノ買取業者を選んでくださいね。

ピアノ売るなら、避けたほうがいい買取業者とは?

 

黒ジャケットに白Tシャツの男性

 

きちんと査定してピアノを売りたいなら、次のような買取業者はNGです。

 

こんなピアノ買取業者はNG

 

  • 専門知識はないが査定したように装う(⇒最初から「買い取れない」と言うつもり)
  • 買い取ることはできないピアノだが、困っているなら無料で引取ってもよい、と熱心に持ちかける
  • 出張費用がかかる(⇒無料での引取りに応じれば出張費用は0円と言う)
  • 査定後、手ぶらで業者を帰すなら「キャンセル料」がかかる(⇒無料での引取りに応じればキャンセル料0円と言う)
  • 見積り査定の予約をキャンセルすると「キャンセル料」が発生する
  • 古物商許可証の提示がない(HPの会社概要で調べられます)

 

以上のような条件を口にするピアノ買取業者はやめておきましょう。

 

こういう怪しい買取業者を避けるためには、「古物商許可」を得ている買取業者2~3社にピアノの査定をしてもらうのがベストです。

 

ぜひ「無料見積り」を利用し、実際のピアノを見て正確な買取価格や搬出可能かどうかを確認してもらいましょう。

古いピアノの処分方法まとめ

 

ピアノを弾く少女

 

古いピアノの処分方法としておすすめなのは、ピアノを欲しい方にゆずるということですが、それ以外では、ピアノ買取業者にお任せすることです。

 

査定をして売れればラッキー、売れなければ無料で引取ってもらうという方法です。

 

ただ、悪意を持った業者を避けるためにも、少なくとも2~3社で相見積もりは取りましょう。

 

その場合も、古物商許可を取得し、無料見積りを実施しているピアノ買取業者を選んでくださいね。

 

一般家庭の古いピアノは大した金額にはなりませんが、売れればちょっとしたお小遣いなり、売れなくても無料で引取ってもらえれば、処分費用の大幅な節約になります。

 

ピアノ買取業者であれば、たとえ無料で引き取ったピアノでも何らかの形でリサイクルして、再び楽器として世界のどこかで活躍させてくれるでしょう。

 

そう考えれば、思い出のあるピアノを見送る気分も、何となく健やかでいられそうです。