こんにちは、三輪あや子です
お葬式に参列できなかったとき、せめて弔電でお悔やみの気持ちを伝えたいですよね。
でも・・・弔電っていつまでに送ればいいのでしょうか?
葬儀に間に合わなかったら、その弔電ってどうなるのでしょうか?
初めて送る弔電は、何かと不安に思うところもありますよね。
そこで今回は、弔電を送る「タイミング」にスポットを当てて解説していきます。
葬儀の開式時刻に遅れて届いた弔電が、どのくらいの遅れなら読み上げ披露してもらえるのか、興味のある方はご一読ください。
弔電は送るタイミングとは?
弔電を送るタイミングは、訃報の連絡を受けてすぐです。
通夜にも葬儀・告別式にも参列できないとわかった時点ですみやかに弔電を送る手配をしましょう。
一般的に、以下の時間までに申し込めば、お葬式に間に合わせることができます。
- 午後2時までに手配⇒その日に配達
- 午後5時までに手配⇒翌日に配達
この時間内に手配が完了すると、通夜、翌日の葬儀・告別式に間に合うように配達されます。
早朝の開式の場合は、前日午後2時までに手配したほうが確実です。
配達予定時間などは、それぞれの電報サービスで確認してくださいね
電話で訃報を受けて、どうしてもお葬式に参列できない時、「そうだ、弔電送ろう」と思っても、どこで申し込めばいいのか迷うことってありますよね。 NTT 郵便局 その他(電報サービス会 …
弔電はいつまでに届くよう、送るべき?
弔電を送るなら、通夜に間に合うように送るのがベストです。
次点で、翌日のお葬式の開式時刻までに届くよう手配する、です。
ただし、早ければいいというものでもなく、お葬式を行う施設によっては、あまりに早く配達された弔電は受取りを断られるケースもあります。
通常、葬儀会館などでは預かってもらえますが、紛失する可能性もあるので、やはりお葬式の前日(通夜)に届けるのがベストです。
また、遅すぎるのもダメです
弔電の届け先が自宅以外の場合、葬儀後に届けられた弔電は「もう、終わってますよ」と受取りを断られます。
これも、葬儀が終わった直後なら、まだ遺族が残っているので、受け取ってもらえる可能性もありますが・・・
弔電を遺族の手元に届けるためには、送るタイミングには十分に気を配りましょう。
なぜ弔電は、お葬式までに送る必要があるの?
弔電を送るなら、お葬式の開式までに送るのがマナーです。
それは、なんで?
理由は2つあります。
1つ目は、弔電を送る意義ですね。
弔電とは、お葬式に参列できない方が、弔意を示す略式の方法です。
つまり、お葬式に間に合わないというのは、開式時間に遅れて式場に到着するのと同じことになります。
あ・・・なるほど
そう考えれば、お葬式に間に合うように弔電を届ける、というのは理にかなっていますよね。
遅刻厳禁、ですよね
2つ目の理由は、お葬式の中で、弔電の披露がされるからです。
遺族が受け取った弔電が読み上げられるまでの流れ
少し、遺族側に届いた弔電が、お葬式の日に読み上げられるまでの流れを解説いたします。
大まかな流れとしては、こんな感じです
- 通夜の日、弔電が葬儀会館に配達される
- 遺族は受け取った弔電を翌朝までに整理をする
- お葬式の日、司会者に整理した弔電を預ける
- 開式後、弔電が読み上げられる
【弔電の流れの解説】
もう少し詳しく流れをご説明すると、以下の通りです。
- 通夜の日(お葬式の前日)、午後を過ぎると各方面からの弔電が葬儀会館に到着し始めます
- 通夜の約2時間前、司会者との打ち合わせが始まり、到着した弔電が遺族に渡されます
- 通夜式が始まります
- 通夜式が終わり、翌日の司会者との打ち合わせまでに、遺族は手分けしながら弔電の仕分けを行います
- お葬式の当日、司会者との打ち合わせが始まります
- 差出人氏名にふりがなを打ち、読む順番を決めた弔電を司会者と確認していきます
- お葬式が始まり、半ばあたりで弔電の読み上げ披露が行われます
おおむね、どこでもこんな感じです
通夜なしの一日葬だったら・・・?
同じことです。お葬式当日の打ち合わせの中で、司会者といっしょに確認して、あれこれ悩みながら、読む順番を決めていくんです
こういった理由から、弔電はお葬式の開式までに配達される必要があるのです。
開式時間に間に合わなかった弔電は、読み上げてもらえない!?
基本的に、お葬式の開式時間に間に合わなかった弔電は、読み上げ披露は行いません。
ただ、お葬式で弔電の読み上げができるかどうかは、届く時間によります。
【開式時間直前に届いた弔電】・・・読める可能性高い
ぎりぎりであっても、開式前に届いた弔電なら、読み上げる可能性は高いのですが、状況次第です。
遺族に弔電の内容を確認してもらえる時間的余裕があれば、読めます。
【開式後、式の途中で届いた弔電】・・・読める可能性は半々
開式後に届いた弔電に関しては、司会者判断になりますが、弔電の差出人名にふりがなが打ってあるなど、遺族に確認しなくても正しい読み方がわかるものなら、読むことが多いです。
ただ、読む順番は最後の方になります。
【弔電の読み上げ披露が終わってから届いた弔電】・・・ほぼ読まない
弔電の読み上げ披露は、式の半ばごろです。
それを過ぎて届いた弔電は、通常は読みません。
~読経⇒弔辞⇒弔電⇒焼香~~僧侶退席⇒喪主挨拶⇒お別れ⇒出棺
ただ、司会者判断ですが、まとまった数の弔電であれば焼香中に読み上げることもありますし、枚数が少なければ僧侶が退席したあとに、読み上げることもあります。
また、儀式の最後のお別れの時間に、読み上げていくこともあります。
親族と会葬者が棺にお花をたむけている間、ですね。
膨大な数の弔電が届いて、遺族から「読めるだけ読んでほしい」とお願いされたりすると、こうなります
読み切れなかったら?
適当なところで打ち切るけど、それでも出棺まぎわまで、読んだこともあるわよ
これは、社葬や大規模な葬儀で、膨大な数の弔電を披露する際の方法ですが、それを用いています。
何をもっての司会者判断かというと、結局は「火葬場の予約時間に間に合うか否か」です。
要するに、時間調整が可能かどうか、ですね
【葬儀後に届いた弔電】・・・読みません
葬儀後に届いた弔電に関しては、開封せずに、そのままの状態で他の弔電といっしょに遺族へ渡します。
遺族の方が葬儀会館を引き上げた後に到着した弔電などは、葬儀社に届いた場合はいったん預かって、精算時に届けることが多いと思います。
ただ、火葬場などに併設された葬儀場などでは、遺族も葬儀社も引き上げた後に届けられた弔電は、受取り拒否されると思います。
自治会館などでも、管理人しかいないので、同様の対応になることが多いですね。
弔電がお葬式に間に合わなかった場合はどうする?
弔電を送りたいと思ったものの、通夜にもお葬式にも間に合いそうになかった場合、弔電を送るのはあきらめましょう。
特急便などを利用する場合は、お葬式に間に合うかどうかを確認の上、送ってくださいね
お葬式に弔電を送るかわりに、初七日までに、お悔やみの手紙を送ってみてはいかがでしょうか。
お悔やみの言葉を弔電として送ってもいいと思います。
オンラインの電報サービスの、文字数が値段に影響しないコミコミ料金を選ぶといいですよ
あるいは、電話をしてお悔やみを伝え、後日あらためて弔問にうかがわせてもらうのも、一つの方法です(より丁寧な方法になります)
弔問の日時などは、遺族の都合を優先してくださいね
まとめ
弔電は遅くとも、お葬式が始まるまでに遺族側に届くように送るのがマナーとされています。
その理由は、告別式で読み上げ披露されるためです。
仮に、開式後に届いた場合も、司会者判断で読み上げることはできますが、通常は開封せずにそのまま遺族にお返しすることになります。
訃報を受けてから弔電の手配が間に合わなかった場合は、後日あらためて喪主宅へ弔問にうかがうか、お悔やみの手紙を送るという方法を考えてみてください。
以上のことから、弔電を受け取った遺族がゆとりを持って内容を確認するためにも、弔電の手配はできるだけお葬式の前日(通夜の日)に届くよう、迅速に行いましょう。
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