こんにちは、三輪あや子です。
最近は墓に対する意識の変化や諸事情により、手元供養を考える方が増えています。
また、散骨した方が、遺骨の一部を手元供養にするケースも多いようです。
手元供養の容器にはどんな種類があって、どこで購入できるのでしょうか?
今回は、手元供養の骨壺の選び方や購入先について解説していきます。
いずれ手元供養をするかも、という方はぜひお役立てください。
手元供養の骨壺の種類と選び方とは?
手元供養に必要なもので一番大事なのが、遺骨を入れる容器(骨壺)です。
手元供養には特に決まりも作法もないので、骨壺の形やサイズも自由に選べます。
現在は、いろいろな種類の容器が販売されているので、目的に合ったものを選べばいいと思います。
- ミニ骨壺(粉骨を納めるタイプ)
- アクセサリー(ロケットペンダント・指輪タイプなど)
- ぬいぐるみ(骨壺内蔵型ぬいぐるみ)
- その他(遺骨プレートなど)
どういう形の手元供養を行うのが、自分(遺族)にとってもっとも心が穏やかでいられるのかを考えて、決めてください。
【ミニ骨壺】
室内の小スペースに安置するタイプです。
留守の間は「家を守ってくれている」と感じられ、家に帰ると「ただいま」と声をかけ、その存在を身近に感じながら、少しずつ喪失感をいやしてくれます。
ほとんどが手のひらに収まるか、それよりやや大きいぐらいのサイズなので、いっしょに旅行に行くこともできますし、引っ越しにも困りません。
少量の粉骨(遺灰)を入れるスペースがあり、自分で入れるタイプと、専門業者に封入してもらうタイプとがあります。
【アクセサリー型の骨壺】
身につけるアクセサリー型の骨壺です。
亡くなった後も「常にいっしょにいたい」「その存在を常にそばで感じていたい」という方に向いています。
ペンダント型では、ペンダントトップの部分に粉骨(遺灰)を納めることができるようになっています。
ユニセックスなものを選べば、男性でも身につけられます。
指輪型も同じ仕組みですが、さらに遺骨でダイヤモンドをつくってはめ込む宝石タイプなどもあります。
遺骨宝石は、カラーリングも可能です。
アクセサリー型で注意したいのは、紛失する可能性があるということです。
また、宝石タイプは盗難被害に遭うこともあります。
【ぬいぐるみ型】
ぬいぐるみ型の骨壺は、見た目は普通のぬいぐるみなので、どこに置いても違和感はありません。
小さな子どもが走り回らない家庭であれば、故人が座っていたソファーの定位置であったり、テレビが観られる特等席などに、ちょこんと座らせていても、部屋にすっかり溶け込んでいます。
お腹の中に小さな骨壺があるので、安定してお行儀良く座ってくれます。
まあ、ぬいぐるみの形によって違うけどナ
このぬいぐるみ型の骨壺は、自作することもできます(以前は販売すらされていなかったので自作オンリーでした)
亡くなった方が大事にしていたぬいぐるみの背中の縫い目を開き、ミニ骨壺を中に納めて背中を閉じるだけです。
もしくは、ミニ骨壺の上からスポッとかぶせるられるよう、座った状態のぬいぐるみのお尻(胴体の下部分)をくり抜くスタイルでもOKです。
ぬいぐるみの大きさと、そこに収まる骨壺サイズをしっかり考えて作成してくださいね。
わたしが知っている方で、ぬいぐるみ型を自作されていたのは、悲しいことですが幼い子どもを亡くした方でした。
小さな子を冷たい土の下などにいれたくない、と埋葬を拒絶したそうです。
たしなめる親戚筋も当時はなんとなく腫れ物にさわる感じになっていたため、絶対に譲らない態度で意見をはねつけ、押し通せたと言っていました。
彼女は、自分が死んだ時にいっしょに連れて行くそうです
水族館が好きだったから、本物の海にいっしょに散骨してもらう、つってたよナ・・・
手元供養の骨壺は専用のものでなきゃダメ?
手元供養の容器は、遺骨を入れることができれば、基本的に何でもOKです。
火葬場から持ち帰った骨壺をご覧になればわかるように、きちんと遺骨を納めることができれば、好きな入れ物を選んで問題ありません。
わたしの知人女性(70代)は、夫婦の思い出の品である小さな香炉を骨壺にして、祀っていました。
祀るといっても、写真立ての脇にさりげなく置かれているだけで位牌もないので、何も知らない人が見れば、亡き夫の写真と、インテリアとしての香炉が飾ってあるようにしか見えなかったと思います。
複数の人を招く時には、その香炉は写真の後ろ側に移動していたり、小さな子どもが来る時には、寝室に避難させたりしているようです。
手持ちの容器を骨壺として使う場合、できればフタのある容器、さらに言えば、きちんとフタを閉じることができるもののほうがいいと思います。
手元供養の専用骨壺を買うメリットとは?
以前と違って、現在は手元供養のアイテムもいろいろ出そろってきているようです。
となれば、思い出の入れ物に特別なこだわりがなければ、手元供養のために販売されている専用の骨壺などを購入するほうが、安心かもしれません。
専用の骨壺・アクセサリー類は、最初から遺骨を入れる目的で作成されているので、高温多湿な環境でも遺骨が変質しにくかったり、中身がこぼれないようにと、いろいろ工夫されています。
特に湿度が高い日本の気候では、遺骨にカビがはえやすいので、じゅうぶんに気をつけたいところです。
普通の骨壺と同じタイプは、どうなん?
火葬場で遺骨を納める骨壺は、長くても四十九日後にお墓に埋葬することを想定しているので、フタは上からかぶせるだけになっています。
ただ、こういう形状は人が暮らす室内で長期間にわたって保管するには、(環境にもよりますが)衛生面で不向きかもしれません。
まあ・・・それでもいいんだけどね。
実は、奥様を亡くされた年配の男性で、骨箱をそのままテーブルや椅子の上に置きっぱなしの方は・・・少なくないんですよね
奥さんの友だちが様子見に行って、びっくりしてるケース、多いわナ
手元供養の骨壺はどこで買える?
遺骨を入れるための手元供養の骨壺は、仏具店などで購入できますが、少し変わったデザインのものなどは、インターネットで探したほうが種類も多く、手頃な値段で気に入った物が見つけやすいと思います。
- 仏具店
- 仏具店のオンラインサイト
- 散骨業者のオンラインサイト
- 墓石会社のオンラインサイト
- その他(作家もの)
販売会社によっては、遺骨を骨壺に納めてくれるところもありますし、残りの遺骨を散骨してくれるところもあります。
いろいろなサイトをのぞいて、ピンと来るものを探してください
⇒小さなお墓KOBO公式サイト入り口 『もっとかわいい遺骨の入れ物ってないのかな・・・』 『インテリアに馴染む手元供養品を探してるんだけど・・・』 手元供養のための …