こんにちは、三輪あや子です
突然の親しい方の訃報に、呆然。
でも、スケジュールの都合で、どうしてもお葬式に参列できないことって、ありますよね。
そんな時には「弔電」を送りましょう。
弔電は、お葬式に行けなくてもお悔やみの気持ちを伝えることができる電報サービスです。
ただ、弔電ってどうやって送ればいいのでしょう?
これまで弔電を出した経験がないと、どこで申し込めばいいのかさえもわからず、迷ってしまいます。
・・・で、結局出しそびれる、と・・・
うん、クロちゃんもわたしも、ね・・・
そこで今回は、初心者でも大丈夫なように、以下の内容で解説していきます。
- 弔電はどのタイミングで申し込むのか
- 弔電はどこで申し込めばいいのか
- おすすめの電報サービスはどこか
- 電報を送るための基本ルール(マナー)
お葬式に参列できない場合でも、すばやく弔電の手配ができるよう手順を知っておきましょう。
弔電はいつ送ればいい?手配するタイミングとは?
弔電を送るタイミングは、訃報を知ったその時です。
通夜にもお葬式にも参列できないとわかった時点で、すぐに弔電を送る手配をしましょう。
いつ届くように送ればいい?
弔電は遺族が内容を確認した後、お葬式の中で披露されるのが一般的です。
そのため、お葬式の前日(通夜)に届けられるのが理想的です。
遅くとも、お葬式の開式前には配達されるよう、手配する必要があります。
弔電はどのくらいで遺族に届くの?
弔電は最短で4時間ぐらいで遺族側に届きますが、申し込んだ日時や配達地域によって時間は異なります。
申込みのタイミングと配達時間は、だいたい次のような感じなっています。
- 午後2時までに注文→当日配達
- 午後5時までに注文→翌日配達
- 速達オプション利用→午後5時までの注文で数時間後の当日配達
このように、午前中に手配すれば、ほとんど地域で当日中の配達が可能です(通夜が始まる時間までに届けてもらえます)。
翌日配達になっても、お葬式に間に合うように届けてもらえます。
速達オプションは配達可能地域と、電報の種類が限られますが、急ぎにはとても助かります。
速達なら、申し込んでから4時間ほどで相手方に届けることが可能なんです
ただ、電報サービス会社によっては、速達オプションがないところもあるので、やはり手配するタイミングには気を配ってください。
もっとも、社葬やお別れ会など日数に余裕がある場合は、いつまでに、どの住所に送ればいいのかを、事前に確認しておきましょう。
式場などに直接送ったとしても、あまりにも早すぎた場合、受け取ってもらえないこともあります。
弔電の出し方(どこで申し込む?)
弔電を送ったことが一度もないと、どこで申し込むか、そこから探さなくてはなりませんよね。
そこを知ってたらサッと出せるんだ、ウン・・・
弔電の出し方には、次の3つの方法があります。
- 郵便局の窓口で申し込む
- 電話で申し込む(115)
- ネットで申し込む(各Webサイト)
この中でおすすめは、ネットで申し込む方法ですが、まずはそれぞれの特徴をチェックしていきましょう。
【郵便局から申し込む】
こちらは郵便局の窓口に行って、電報(レタックス)を申し込む方法です。
窓口でレタックスの専用用紙をもらい、必要事項を記入して申し込みます。
その場で出すこともできますが、レタックス用紙を持ち帰って内容を書き、ポストに投函してもOKです。
レタックスの大きな特徴としては、手書き文字や絵を添えて送ることも可能というところです。
司会者の立場から言うと、手書き文字は非常に読みにくい場合が多々あります。(くせ字でも達筆すぎても判読困難で「う~む・・・」となります)。
郵便局員さんに聞きながら出せる安心感がある一方、デメリットとしては、郵便局が開いている時間内でしか受付けてもらえないことです。
【電話から申し込む】
こちらは電話で申し込む方法です。
局番なしの「155」にかけて、オペレーターとのやり取りで申し込みます。
文章や弔電の台紙などを決めていくので、手早くできても10分ほどの時間がかかります。
- 受付時間 午前8時~午後7時
- 年中無休
- 国内のみ
【インターネットで申し込む】<オススメ!
こちらは、手持ちのスマホやPCなどで申し込む方法です。
各電報サービスのWebサイトから、24時間いつでも申し込めるので非常に便利です。
NTTや郵便局(レタックス)はもちろん、いろいろな会社が電報サービスを展開しているので、インターネットで検索すれば、数多くのWebサイトが見つかります。
オンラインの電報サービスの特徴は、豊富なデザインやサービスの中から目で見て選びながら、専用フォームに必要事項を記入していくだけで、きちんとした弔電に仕上がることです。
お悔やみの文章も、数多くの文例の中から選べるので、困ることはありません。
もう一つ、うれしいサービスとしては、文字数による課金制度がなく、すべて「コミコミ料金」となっているところがほとんどです(文字数制限があっても、300字程度なら値段に変化ありません)。
弔電って通常は1文字幾らというように、文字数によってどんどん課金されるんです
文字数を気にせず、お悔やみの言葉を考えられるのは、いいですよね。
電話で訃報を受けて、どうしてもお葬式に参列できない時、「そうだ、弔電送ろう」と思っても、どこで申し込めばいいのか迷うことってありますよね。 NTT 郵便局 その他(電報サービス会 …
ここから先は、ネットから弔電を申し込むことを前提として話を進めます
弔電の送り方【届け先】はどこにすべき?
弔電の送り先は、通夜・お葬式が行われる住所(式場)です。
自宅住所に送っても、行き違いで受取人不在ということになる可能性が高いです。
式場と弔電の届け先には、以下のケースが考えられます。
- 自宅葬の場合→自宅へ送る
- 寺院葬の場合→式場となる寺院へ送る
- 葬儀会館の場合→葬儀会館へ送る
- 自宅近くの自治会館の場合→自治会館へ送るのが無難
- 自宅で通夜、葬儀会館でお葬式→どちらに送ってもよい(※)
- 社葬などの場合→担当部署などに送り先を問い合わせる
送り先に迷った場合は、参考にしてくださいね
【※自宅で通夜、お葬式は葬儀会館で行うケースの注意点】
自宅で通夜をして、翌日のお葬式は葬儀会館で行うというケースでは、弔電の送り先は葬儀会館に指定するのが無難です。
意外と多いのですが、自宅で受け取った弔電を翌日、遺族が葬儀会館に持参するのを忘れるということがあります。
慌てふためいた喪主が、引き留める間もなく打ち合わせを放り出したまま、車で片道20分の自宅へ取りに帰ったということも1回や2回ではありませんでした。
そういう事情もあり、お葬式が行われる葬儀会館側に届けて、会館に到着した喪主の手に確実に渡るほうが安心です。
弔電の宛名は誰にすべき?
弔電の宛名は通常、喪主名で出します。
故人名を宛名にすることはありません。
弔電は遺族に宛てるもの。
故人に宛てるのは弔辞になりますね
ただ、喪主名がわからない場合には、「(故人名)様+ご遺族様」または「喪家名(故人の名字)+ご遺族様」としてもかまいません。
例)「故◇◇◇◇様ご遺族様」
例)「◇◇家ご遺族様」
※故人の名字と喪主の名字は異なることがあります。
名字つったら・・・姓のことだな
故人の姓=喪主の姓とは限らないので、ここも必ず確認するようにしてください。
また喪主以外に宛てる場合は、「(喪主名)様方(知人名)様」とします。
例)「北海道夫 様方 沖縄宇美子 様」
弔電は誤配を避けるため、配達人と受け取る側との間で必ず「どなたのお葬式か」ということを確認しあって受け渡しがされます。
間違いが起こらないように弔電には、喪主名、あるいは喪家名(故人の名字)のいずれかを明記しましょう。
こういった情報は、訃報を受け取った際に確認しておくと、いいでしょう。
弔電の差出人について、どう書けばいい?
弔電の差出人・・・つまり「弔電を出す人」は、自分のことをどのように記載すればいいのでしょうか?
記載すべきポイントは、以下の3つです。
- 差出人の名前はフルネームで書きます
- できれば「ふりがな」を付ける
- 肩書きや所属があれば、書き添える
個人名というのは、他人には正確な読み方がわからないこともあるので、ふりがなを付け加えると親切です。
例)「山本 美和(やまもと よしかず)」
例)「安達 知子(あんだち さとこ)」
このように、自分や家族、友人・知人であれば問題なく読める氏名も、それ以外には正しい読み方がわからない場合もあります。
「やまもと みわ」「あだち ともこ」かと思った・・・
うん、人の名前って、難しいのよね
また、差出人が遺族と直接の知り合いでない場合、どういう関係の方が送ってくれた弔電か、遺族側がわからないことが、よくあります。
肩書きや所属があれば、書き添えておくといいでしょう(コミコミ料金でない場合、文字数が増えれば料金も上がります)。
よく喪主さまが、「おーい、これ誰関係かわかるかぁ?」と集まっている親族に聞いてまわっていますね。
よく見る光景です。
【会社関係】として送る場合
肩書き等を付ける(会社名・役職・部署など)
会社や団体などで、弔電を連名で出す場合は、代表者と関係者の名前を記載します。
- 例)「◇◇株式会社 代表取締役 △△△△」
- 例)「◇◇◇会社 営業部 △△△」
- 例)「◇◇◇美容室 代表△△△ スタッフ一同」
また、複数の肩書きを持った方の場合は、肩書きごとに弔電を分けて出すか、一通におさめるのであれば、肩書きを併記してもかまいません。
【プライベート】で送る場合
所属しているグループや会を記載することで、どういった交友関係者かを示します。
- 例)「◇◇◇俳句同好会会員 △△△△」
- 例)「◇◇◇の会 友人一同」
- 例)「◇◇◇高等学校 第◇◇期卒業生△△△△」
- 例)「◇◇大学○○OB会 △△△△」
また、プライベートであれば、差出人の住所なども添えておくと、遺族側が整理しやすくなります。
弔電の披露では、住所などは省いて紹介します。
場合によっては都道府県、海外からなら国名などは紹介することもありますけどね
弔電で気をつけたい言葉のマナー
弔電のお悔やみ文を書くとき、相手が不快に感じるような言葉などは避ける配慮が必要です。
ここでは、そういった「使わない方がいい言葉」というものを確認しておきます。
忌み言葉は避ける
弔意を表す短いメッセージに、さらなる不幸を連想させる言葉や、「死」を示す直接的な言葉は避けるのが、マナーです。
遺族から訃報を受けた時も、びっくりして慌てるだろうけど、使う言葉は選んでくださいね
【不幸を連想させる言葉】
「たびたび」「つぎつぎ」「かさねがさね」「かえすがえすも」「みちづれに」など
【「死」を示す直接的な言葉】
「死んだ」「自殺した」「病死した」「死亡」など
敬称に注意する
弔電の宛名は喪主です。
その喪主と故人の続柄によって、選ぶ敬称は異なります。
【喪主の父母が亡くなった】
- 「御尊父様」「お父上」「お父さま」など
- 「ご母堂様」「お母上」「お母さま」など
【喪主の妻が亡くなった】
- 「ご令室(れいしつ)様」
- 「奥(おく)様」
弔電には、普段使い慣れない敬称を用いるので、喪主と故人の続柄については、正確に聞き取ることが重要です。
弔電を出す時や、家族を亡くした友人・知人にお悔やみの手紙を書くとき、ふと困ってしまうのが、亡くなった方の呼び方・敬称です。 ここを間違ってしまうと、せっかくの弔電も …
弔電の選び方と値段の相場
弔電の台紙はシンプルなものから、布張り、刺繍入り、漆塗りなど種類は豊富、さらにデザインも豊富にあります。
弔電の値段も凝ったものほど高額となりますが、それでも2,000~5,000円台です。
電報にミニ供花や線香、袱紗などが添えられたものもあります。
実際に電報サービスのWebサイトを眺めてみるといいと思いますよ
どれを選ぶべきか迷いますが、基本的には故人・遺族との関係や、それぞれのお付き合いの深さによって、好みで選んで構いません。
値段の目安としては、参列した時のお香典を参考に、その価格帯の弔電を選ぶのも1つの方法ですが、これはあくまでも参考程度に考えておきましょう。
義理のお付き合い程度であれば、800~2,000円の弔電でいいと思います。
会社・団体として弔電を送る場合は、おそらく会社の規定があると思うので、それに従ってください。
会社関係であっても、個人として送る場合は、それぞれのお付き合いの深さで選ぶといいと思います。
弔電の送り方まとめ
初めてだと、弔電の存在は知っていても、いったいどこでどうやって申し込むのかわからず、送るタイミングを逸してしまいがちです。
今回は、初めて弔電を送る方のため、基本的な決まり事(マナー)と弔電の送り方(申込み方法)について、簡単にご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
スマホをお持ちなら、24時間いつでも申し込めるネット電報サービスをおすすめします。
知識がなく、お悔やみの文章をどう書けばいいのかわからなくても、文例を参考にすることで、マナーに則った弔電が完成するので、安心して送れます。
訃報を受けたなら、まずは以下の情報を正確に聞き取っておきましょう。
- 喪主の名前(フルネーム)
- 喪主と故人の続柄
- 宗派(わかる範囲で)
- 通夜・葬儀の式場名と住所
- 通夜・葬儀の日時
これだけわかっていれば、問題なく弔電を送ることができます。
もし、ご高齢のご両親が、親戚や親しかった友人のお葬式に参列できず、気鬱な様子でしたら、すかさず「弔電、送ってみれば?」と提案してみてはいかがでしょうか?
そして、いっしょにスマホの画面を見ながら、弔電を送るのを手伝ってさしあげてください。
きっと義理が果たせたと、ホッとされると思いますよ。
電話で訃報を受けて、どうしてもお葬式に参列できない時、「そうだ、弔電送ろう」と思っても、どこで申し込めばいいのか迷うことってありますよね。 NTT 郵便局 その他(電報サービス会 …